自分なりの意見があることは、マイナス?

 「論争!格差社会」を、読み直しました。

 この本の「はじめに」と言うところにも書いてありますが、第3章の中には、あんまり読みたくない部分があるので、最後までなかなか読み返せなかったんですね。

 というのも、私は好き嫌いが激しい。

 きらいな論客の文など、ハッキリ言って読みたくない。

 たとえばテレビに良く登場して、庶民の味方ぶっている○永卓郎さん。

 東大の経済学部卒で、経済の専門家というスタンスですが、言ってることは文句ばっかり。

 ○○が悪い。××が悪い。

 それって、経済学でもなんでもあらへんがな。

 大学で経済学を学んだ者として、こいつはかなり怪しい。ズルい。

 ネットで検索しても、かなり批判されているみたいです。

 で、その○永さんの対談が載っています。 相手は、ニートを集めて生活しているムラの主宰者。

 こっちは実践者ですから、一言一言に重みがある。

 実際あったことから、人間の喜びや悲しみを考えている。

 もちろん実践者だから、それでオールOKというわけではないですが、物事を実体験から考えるというスタンスは、正しい。

 この人の発言は、重いんだけど、○永さんがまた薄っぺらい…。

 うーん、やっぱり読みたくないなあ…


 それからまた、○部昇一さん、大嫌いです。

 この人は上智大学の英語の教授で、数十年前に『知的生活のススメ』という著作で有名になった人なんですけど、共産主義憎しで常にそういう話になってしまう。

 私も共産主義は貧乏人の敵だと思っている口ですが、それでもこの人の意見は受け付けない。

 おそらく○永卓郎さんと同じで、××憎しを言うために、ほとんど意味のない話を持ち出すタイプなんですね。

 ところが対談相手の日下公人(くさか・きみんど)さんは、面白い。

 この人は、評論家の竹村健一さんが「天才」と評したくらいの人で、常に観察や解説から論をスタートさせる。

 ほう、なるほど、それもそうやなあ…と、思うような話をする。

 だから日下さんの対談は読みたいけど、○部昇一さんはちょっと…。  

 そういうわけで、最後まで読み返すのに時間がかかってしまったというわけです。
 
 好きな文章と嫌いな文章では、読む速度が変わってしまうんですね。


 タダの読書ですから、これはこれで仕方がないんですが、入試問題ともなると、そうも言っていられません。

 好き嫌いはとりあえず棚上げしなくては、国語の問題は解けないんです


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 一家言ある人に、国語の問題は、辛い
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 お金のないヤツは、文句が多い。

 お金のあるヤツは、文句が少ない。


 10年以上前に、渡辺和博さんが「金魂巻(きんこんかん)」という本で、書いていました。

 渡辺和博さんというのは、以前よくタモリ倶楽部に出てた方で、イラストレーターだったと思います。

 で金魂巻というのは、金持ちを「まる金」、貧乏人を「まるビ」として、金持ちと貧乏人のものの見方を比べてみた本です。

 冒頭の言葉は、要するに貧乏人というのは、言いたいことがいっぱいあるというわけですね。

 私なんかは貧乏人ですから、言いたいことがいっぱいある。

 でもって、前回書いたとおり、好き嫌いが激しい。

 現代文のカリスマ講師・出口汪(でぐち・ひろし)さんの本の冒頭に、書いてあるはずです。

 そうすると、どうなるか? と言えば、

    国語の問題が解けなくなるんですね

 現代文のカリスマ講師・出口汪(でぐち・ひろし)さんの本の冒頭に、書いてあるはずです。


 国語の問題というのは、

   あなたの意見を尋ねているわけではない

 国語の問題では、

  本文中に書いてあることだけしか問うていない!


 国語の問題というのは、出題されている本文の中から、その意味や著者の意見を抽出しなければならないのに、自分の意見を混ぜてしまう。

 自分の意見にあった答えは選べるが、自分の意見に合わない答えは、選びたくない。…そういう心理が働くんです。

 なぜかというと、自分の意見に合わないことを書いたり選んだりするということは、とても辛いことなんです。

 自分の意見に合わないことを、一時的とはいえ、受け入れないといけないわけですから。

 少なくとも、何らかの抵抗がある。


 ところが大学入試の国語の問題で出題される文章というのは、社会常識を疑うような文章とか、批判する文章が多かったりするわけですね。

社会常識、一般通念としては●●だが、これは××である

…という感じの意見が、問題の本文に書かれていることが多いわけです。

 そうすると、社会常識に合致した答えを選ぶと、間違いになってしまいます。


 そしてまた、著者と同じ意見だったとしても、自分の意見を付け加えてしまうと、間違いになってしまいます。

「わあ、この人、自分と同じ意見だ!」

と喜んで、自分の意見も混ぜてしまうと、テストでは×です。

『イイスギ』

『著者はそこまで言っていない』

と言う間違いですね。



 国語の問題というのは、

   あなたの意見を尋ねているわけではない

  本文中に書いてあることだけしか問うていない!


 ここのところを、肝に銘じて、試験に取り組みましょう!

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