間違いのない問題集の選び方
掲示板の方に、ご質問がありました。
予備校に通っているものなんですが、来年は京大を志望しています!!
予備校のテキストの演習として新演習をやろうと思うのですが、難しすぎるのでしょうか!??
近くの書店においてなかったので教えてください!!
浪人なので理科で差をつけたいと思っています。
、新演習というのは、おそらく
「化学I・IIの新演習—理系大学受験」 卜部 吉庸
のことでしょうね。
この本は、私もお薦め参考書・問題集のところでお薦めしています。
ですから、内容的には問題はないと思います。
ただ気をつけなければならないのは、この問題集が、今のあなたのレベルに、合っているかどうかです。
あるいは、今のあなたの弱点克服・課題に、役立つかどうかです。
というのも
「化学I・IIの新研究—理系大学受験」
「(同)新演習」 卜部 吉庸
は、物理で言えば、
「難問題の系統と、解き方」(服部嗣雄)
のような本ですから、使う人を選びます。
基礎力がない人、テストではソコソコ良い点が取れるが、実は本当にはわかっていない人には、かえって毒かもしれません。
参考書・問題集というのは、必ずくり返しやらなければ意味がないのです。
極端な話、ボロボロになって、ブックオフでも「この本は引き取れません」と言われるくらいまでやらねば、合格には届きません。
ですから、難関大学合格を目指す人でも、参考書・問題集は、かならず2種類やるようにしましょう。
1つ目は、
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やさしめで、重要事項だけに焦点を絞っている参考書・問題集
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たとえば、
・ 語学春秋社の『実況中継シリーズ』
・ 東進ブックスの『はじめからていねいにシリーズ』
なんかが、お薦めです。
そして、それが理解できたら、まず標準的な問題集。
そこで疑問点がなくなったら、最後に、難問題の系統と解き方とか、化学I・IIの新研究—理系大学受験などに進めばいいでしょう。
難関大学の問題を解くための必要条件は、まず 標準レベルでの理解に穴がないことなんです。
とにかく難しい問題集をやればいいというわけでは、ありませんよ。
今の時期は、とにかく基礎知識の再チェックと再復習です。
難しい問題集に取り組むのは、夏前くらいからでいいと思います。
(つづく)
昨日、テレビ朝日の「ナンダ?!」で、日本ハム・ファイターズの新庄選手
の特集を放送していました。
新庄選手が守備でジャンピングキャッチをするのは、ファンサービスのため
もあるが、目線がぶれないようにするための工夫でもある、というところに
感心しました。
左右に動きながらの捕球は、ドタドタ走りながらの捕球になるので、必ず
目線がぶれる。
だから、捕球する直前に軽くジャンプすることによって、それを防ぎ、空中でしっかりボールを見るんだ … ということです。
実際に、万人が新庄選手の真似ができるかどうかはわかりませんし、ジャンプする余裕がなければできないでしょうが、理屈としては、よくわかり
ますよね。
受験にも、そういう工夫が色々ありますから、できる人の真似をすることは大事ですよ。
でわ。