勉強におけるDLL(ダイナミック・リンク・ライブラリ)とは?
計算における、九九や足し算・引き算などは、プログラムにおけるリストやDLL(ダイナミック・リンク・ライブラリ)と似た働きをしています。
リストというのは、要するに「対応表」ですが、たとえば、92×63と言う計算をする場合、脳は2×3=6とか、9×3=27とかいう九九のリストを呼び出してきて使います。
そしてその後、足し算のDLLを呼び出して来て、答えを出すわけです。
単語を一生懸命覚えても、英文法を一生懸命学んでも、英文は読めないし書けない…というのは、その覚えた知識がまだリストやDLLになっていないということです。
公式や定理を一生懸命覚えても、数学や理科の問題が解けないのは、覚えた公式や定理がDLLとして使えていない…ということです。
計算における、九九や足し算・引き算などは、プログラムにおけるリストやDLL(ダイナミック・リンク・ライブラリ)と似た働きをしています。
リストというのは、要するに「対応表」ですが、たとえば、92×63と言う計算をする場合、脳は2×3=6とか、9×3=27とかいう九九のリストを呼び出してきて使います。
そしてその後、足し算のDLLを呼び出して来て、答えを出すわけです。
ダイナミック・リンク…というのは、「必要に応じて、必要なライブラリ(情報やプログラム)に動的にリンクする」という意味ですが、81この九九のリストと、足し算のテクニックを組み合わせることによって、無限に存在するであろうかけ算が全部できる。
そういう仕組みです。
でも、九九とか足し算のやり方などは、子供の頃に一生懸命覚えたものなんですね。
そして一生懸命覚えて、しかもとんでもない時間をかけてそれを練習してきて、ようやくリストやDLLとして使えるようになったわけです。
だから、単語を一生懸命覚えても、英文法を一生懸命学んでも、英文は読めないし書けない…というのは、その覚えた知識がまだリストやDLLになっていないということです。
公式や定理を一生懸命覚えても、数学や理科の問題が解けないのは、覚えた公式や定理がDLLとして使えていない…ということです。
単純な計算や九九も、小学生のころ、時間を掛けて練習した。
そして最低限必要なリストやDLLが、ちゃんと全部揃っているかどうかも、大きな問題です。
たとえば公式や要点としてまとめられている内容で、最低限のリストやDLLが本当に揃っているのかどうか?
たとえば英文中にある慣用句がわからなければ、その文は読めませんが、これはリストが揃っていないと言うことですね。
また文章の構造について知らなければ、話の内容がわからないことだってよくありますが、これはそういう認識をするためのDLLが欠けているということですね。
つまりリストやDLLには、明示的なハッキリしたものとそうでないものとがあるわけです。
だから、自分では最低限必要なことは全部覚えたつもりでも、実は足りないかも知れない。
だから質的な勉強というのは、問題なんです。
たとえば、微積分の公式は覚えた。
でも分数式の積分をするときに、分数式の変形のコツは、軽視してあまりやっていなかったので使えない
→ 試験で解けなかった(-_-;)
…なんていう失敗例は、明示的なDLL(=微積分の公式)は覚えていて身に付いていたが、明示的でないDLL(=分数の変形のコツ)が身に付いていなかったという例です。
『質的な勉強』とかいって、明示的な公式や英文法だけをいくら覚えても、役に立たないのは、そう言うわけです。
だからまず、くり返し、くり返し量的な勉強をやる。
問題と解答を覚えてしまうくらいにまで、徹底的にやる。
受ける前に、ほとんど合格が確実視されているヒトというのは、本当にココが徹底していますが、この大量の勉強を経ることによって、真のリストとDLLができ上がっていくわけです