できないことを数えるな、できることを数えろ
先日、ワンピース(少年ジャンプのマンガ)で、感動するセリフを読みました。
義理の兄のエースを、海軍との総力戦の中で失ってしまったルフィーが、何日も森の中で暴れ続けていたときに、ジンベイがルフィーに向かって言った一言です。
「無いモノは、無い」
「失ったモノを数えるな、残っているモノを数えてみろ」
失ってしまったモノは、もう無いんですよね。
無いモノを求めて暴れても、無いモノは無いんです。
これは仏教の四苦八苦の教えにもあるんです。
ウィキペディアから引用すると、
四苦八苦(しくはっく)とは、仏教における苦しみの分類。
根本的な苦しみを生・老・病・死の四苦とし、四苦に加え、
- 愛別離苦(あいべつりく) - 愛する者と別離する苦しみ
- 怨憎会苦(おんぞうえく) - 怨み憎んでいる者に会う苦しみ
- 求不得苦(ぐふとくく) - 求める物が得られない苦しみ
- 五蘊盛苦(ごうんじょうく) - あらゆる精神的な苦しみ
となっています。
ともに育った義兄を失った苦しみというのは、「愛別離苦」ですね。
そして死んでしまった兄を取り返そうとか、兄を死なせてしまった事に対する後悔は、「求不得苦」と言う苦しみになるかと思います。
これって言うのは、根元的な苦しみで、解決策はないんですね。ただ現実を受け入れるということしか。
言葉にしてみて現実を受け入れる療法(認知療法)というのは、「うつ病」なんかで最近注目されていますが、迷ったらまず、現実をしっかり認識して、そこから再スタートするしかないんです。
受験勉強においても、「やらなきゃいけないこと」というのはたくさんあるわけですが、その中でも「できること」と「できないこと」と言うのがあるわけです。
たとえば英単語を1900コ、覚えなきゃ、と言われても、大半の受験生はそれができないわけですね。
できないけど、できるまでやるのか、それとも別のできることをやるべきなのか。
受験までの残り日数を数えて、それを常に判断する必要があります。
できないことを数えて悩んでいても仕方ありません。
できることを数えて、それに注力しましょう。