東大・京大受験は、ギャンブルだ。
(8月の模試で、京大農学部の合格判定がDで、凹んでいるミキちゃんですが…)
それに難関大学・難関学部の合格判定は、かなりきつめに判定されるから、気にしなくてもいいよ。
たとえ学力が上がっても、難関大学・難関学部の場合は、判定結果はなかなか上がらないから。
夏の終わりでD判定以上あれば、十分チャレンジ圏内だ。
だいたい、東大・京大、難関医学部の判定では、A判定は出ないもんだと考えた方がいい。
というのも、合否判定というのは、統計的確率で計算するんだけど、難関大になるほど誰が受かって誰が落ちるかはわかりにくくなるから、確率は落ちてA判定は出にくくなる。
「ところでセンセー、AとかBとかって、どういう意味?もしかして偏差値で決めてるの?」
偏差値は、大きなファクターだろうね。
テストする会社によって、判定の出し方は様々だろうけど、一例を挙げるなら、
- A判定:合格確率80%以上
- B判定:合格確率60%以上
- C判定:40%以上
- D判定:20%以上
- E判定:20%未満
…という感じだね。
ところが東大・京大・難関医学部などは、本当にわからない。
学力が十分あってもバタバタ落ちるし、学力がちょっと足りなくても合格する人は結構多い。
九州の方に、「どんな大学でも、学部を問わないなら必ず合格させます」と豪語される先生がいるけど、その先生でも「東大と京大は別。」って言ってるくらい、判定は難しい。
なぜかっていうと、入試本番で出された問題が解けるかどうかは、バクチ的要素が大きいからだ。
東大・京大レベルの入試になると、得意のジャンルでも試験時間内に、問題が解けない場合がままある。
そしてそう言う問題は、1問失敗しただけで、十分受かるだけの学力があっても落ちる。
東京出版の大学への数学シリーズに『合否を決めたこの一問』て本があるけど、解ければ合格、解けなかったら不合格、っていう問題があるんだね。
これが、いわば合否の分水嶺(ぶんすいれい)になっている。
また難関医学部の場合は、問題が易しくても、合格最低点がとても高い。
7〜8割前後の得点が必要となると、他の学部志望の人なら解かずに捨ててもいい問題でも、挑戦しないといけない。
そうなると、やっぱりその問題の出来不出来が、合否に大きく響いてくる。
これが中くらいの難しさの大学・学部だと、そう言う問題は受験生の殆どが解けないから、無視できる。
それに中堅大学だと、センター試験の配点も高いから、センターの得点で大きくリードしていれば、2次で失敗しても合格できる。
だから中くらい以下の何度の大学の判定には、合格できるのに十分な学力を持っていれば、すんなりA判定が出せる。
式で表すと、中くらい以下の何度の大学の判定では
(学力・模試成績)≒(合否判定)
になるんだけど、難関大学・学部の場合は、違うんだ。
不確定要素の影響が大きいので、
(学力・模試成績)×(境界問題正答確率)≒(合否判定)
ってかんじだ。(※実際はこういう計算式じゃないけど)
だから本当はA判定でもいい成績・偏差値でもBがつく。
B判定でもいい成績・学力なのにCがつく。
難関大学・難関学部受験というのは、そういうバクチ的な要素があるから、D判定をもらっても、十分合格可能性があるんだね。
ミキちゃんは、今回D判定だったけど、Cくらいはあると思うよ。
英語の英文和訳と和文英訳の得点力をあと4ヶ月で伸ばせば、京大農学部なら十分届く。
心配しないで、勉強すればいいよ。
模試の結果で凹んで、やる気が出ないんなら、運動でもして無理矢理やる気を出そう。
焦らず、淡々とがんばれ!