公立高校からでも、東大・京大に行ける!
前期試験での合格者発表段階での、東大・京大の合格ランキングがいろんな週刊誌で発表されましたね。
東大の今期の特徴は、灘高など常連校の大幅減と、地方公立高校の躍進だそうです。
灘高出身者の合格者数は、もともと年によって、百人以上だったり、80人程度だったり、と、結構大きく変動していたんですが、どうも80人も切ってしまいそうな様子です。
原因はよくわかりませんが、後期でどのくらい増えるか見物です。
それから古豪(?)都立日比谷高校・西高校の復活も、話題です。
実は40年前の1967年(昭和42年)には、この2校が東大の1位と2位でした。
それが『都立校学校郡制度』という、学業優秀者を一つの高校に集めないで、バラバラにするという怪しい制度のおかげで、3年もたたずにベスト10圏外になっていたのです。
公立高校側に東大に進学させるノウハウがあっても、それをこなせる生徒が入ってこなければ、合格者数は当然下がります。
そして学業に秀でた者は、秀でた者同士で交流する場がないと、それから上には上がれなかった…ということでしょう。
学校群制度が廃止になって、都立高校のトップ校が東大合格を明確に目標にできるようになり、さらに予備校のノウハウも取り入れた結果が、でたのでしょうね。
一方京大合格ランキングでは、洛南高校(京都・私立)の首位陥落が報じられています。
しかし洛南の場合は、東大の方ではベスト10に入る勢いですので、単に東大にシフトしただけかもしれません。
ベストテンは、ほぼ私立で独占されそうな感じですが、それでも、近畿周辺の公立高校は、しっかり合格者を出しています。
地方公立校の躍進の原因は、しっかりした進学指導にあることは間違いありません。
「東大・京大に、生徒を進学させる!」
という明確な目標を立てて、志ある教師が指導すれば、公立校だって十分東大・京大を目指せます。
東大・京大出身の教師も、公立高校にはたくさんいるはずですから、公立上位校が学校の方針として、そういう明確な目標が立てれば、彼らの持つ眠っていたノウハウが生かせますから、当然そうなります。
来春の受験されるみなさんは、志を高く持って、受験勉強を始めましょう!