受験勉強の第三段階・フェイズ3の勉強法2

 勉強の仕方はもちろん、中心をセンター試験中心から志望校問題にシフトさせなければなりません。

 そしてこれからは、徐々に並列学習に勉強を切り替えなければなりません。

 いつまでも問題集を1番から順に解いていっていては、いけません。

 数学を例に取れば、『新数学スタンダード演習』や『マスター・オブ・整数』『確率』は、項目の前から順々に問題を解いていってもいいですが、『新数学演習』などの問題集は、なるべく項目をまたがるようにやっていく必要があります。

 そしてまたこれからは「模試が主、勉強は従」です。

 先に実践問題やトライアルテストをやり、できなかったところの勉強を補強して弱点を減らしていく。これが肝要です。

 たとえば、ここまでは

『新数学スタンダード演習』  平面ベクトル  1~10番の問題を解く 

と言うような直列型の勉強の仕方をしていた人が多かったでしょうが、 

 ここからは、

★ 『新数学演習』 奇数項の1番の問題をとく
(整数と整式の1番、三角比の1番、個数の処理の1番、ベクトルの1番、極限の1番…)

★ 『新数学演習』 偶数項の1番の問題をとく                 
(関数と方程式の1番、数列の1番、確率の1番、微分法の1番、積分の一番…)

といったような、並列型の勉強法の方が効果的になってきます。


 もちろん最初は、トライアルとして、週一回程度こういうやり方をして、他の日は特定のジャンルの勉強に没頭しても構いません。

 問題集も、文系の人や数学が苦手な人は、『新数学スタンダード演習』やもっと簡単な問題集を使って、並列にやっても構いません。

 大事なことは、「覚えたことを、何度も引き出す」ということです

 ただし順番にやる癖が付くと、順番が解法を思い出すキッカケとなってしまいます。

 たとえば英単語をweep(泣く)、reassure(~を安心させる)という順序で覚えていたら、もしかしたら頭の中で「子供がweepする」→「子供をreassureさせる」というイメージの連関ができているのかも、知れません。

 意識してそう覚えるならまだいいですが、weepがセットで出てこないとreassureが何の意味だか思い出せないようでは、本番の試験では、何の役に立ちません。

 つまり、覚えた知識を使えるようにするために、ランダムに覚えた知識を引き出すトレーニングが必要なのです。メール会員のみなさんに配布している英語ワークの問題が、ランダムに近い形に配列してあるのも、実はそう言う理由からです。

 数学も、ランダムに問題をやる必要があります。

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 試験のテクニックを磨け!
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大学受験では、解くべき問題と捨てるべき問題を、的確に判断する能力がものすごく重要です。

とにかくがむしゃらに解いていけばいい…そういうワケにはいきません。入試は、満点やいい点を狙う試験ではないのです。『いかに合格ボーダー点以上の点を確保するか』という試験なのです。

たいていの大学は、65%の得点率で合格できますが、その65%の点を取るというのがいかに難しいことか。

センター試験で少しアドバンテージを取れれば楽になります。

が、失敗すれば65%でもヒヤヒヤモノ。もう一問も落とせなくなります。

そこで解ける見込みのない問題に捕まって、空虚な時間を焦りながら過ごす…こんな恐ろしいことはありません。

だから、問題を解く順序も大切ですし、点数計算も重要です。

定期テストなら、一番から順番に解いていけばいいですが、受験ではそうはいきません。

点数計算しながら、どの問題にどの程度の時間と能力をかけて解いていくか、

どの時点でその問題をあきらめるか、などということを、常に判断しながら解いて行かねばなりません。

「考えてから走る」ではなく、「走りながら考える」

そう言う表現が、ピッタリなのが入試です。

 ただ、走りながら考え、失敗を恐れながら問題に当たるわけですから、異常に頭の力を使います。

 体調や頭のスタミナの維持というのも、受験では合否の大きな決定要因になるのです。

 なにしろ本試験は一年で一番体調維持が難しい、冬です。試験直前に東京や大阪で雪が降るというのも、よくあります。

 風邪気味だったり、病み上がりだったりの状態で、初めて行く試験会場で、英語や国語で120分、数学や理科では150分、ぶっ通しで頭を使うことになりますから、前半でヘトヘトに疲れてしまって、後半はもうシッチャカ・メッチャカになるなんてこと、私はもう何度も経験しました。

 タダでさえ、脳というのは酸素を消費する器官なのです。

 脳の酸素消費量は全身の約25%だといいます。

 しかも酸素不足に対して、最も敏感に反応を示すのは、試験で使う大脳皮質なのだそうです。

 また脳を動かしている燃料は、グルコース(ブドウ糖)ですが、脳のブドウ糖消費量は成人男子で1日約500キロカロリーもあり、これらが不足するともう、頭痛がしたり、眩暈がしたり、頭が朦朧となったりします。

 そうなると、解けるはずの問題すら、まるで解けなくなり、たとえ十分合格点が取れる実力を持っていたとしても不合格…てな羽目になってしまうのです。

 合格するには、自分の体調や気分をコントロールしたり、時間をうまく配分する能力も必要です。 

 勉強するのに最適な環境を求めるのもいいですが、トライアルをするときには、いつもとは違った環境でトライアルを行い、点数計算や問題を解く順序、そういうやりくり能力も磨くようにしましょう。

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