フェイズ1は、受験勉強を円滑に進めるための基礎学力
ミキちゃん、久しぶり〜受験勉強は進んでるかな〜?
「ん〜、まあまあ〜。センセーはどぉ?」
センセーも、まあまあかな。
「んで、今日は何の話?」
今日は、受験する大学にターゲットをしぼった勉強についての話だよ。
受験勉強のフェイズで言えば、フェイズ3だね。
「フェイズ3?」
受験勉強フェイズについては、前にも説明したよね。一応もう一度、復習しておくよ。次の表を見て。
受験勉強のフェイズ
- Phase-0 (学校で、基本的なことを教わるフェイズ)
- Phase-1 受験に必要な『受験学力』の基礎を構築する
- Phase-2 センター試験で8割の点数をとる学力を構築する
- Phase-3 二次試験で必要な『二次試験学力』の基礎を構築する
- Phase-4 難関大学の二次試験合格のための学力を構築する
- Phase-5 センター試験直前の準備
- Phase-6 二次試験直前の準備
まず、フェイズ0というのは、学校などで高校の範囲の勉強を教わる段階だ。
ベクトルとか、微積分とか、仮定法とか、過去完了形など、こういった個別の項目の知識を覚えるのがこの段階の勉強だ。また、中学範囲の学習で、弱いところがあったら復習するなどの作業も、このフェイズでの作業だね。
ただこの段階の勉強は、大学入試のための受験勉強とは言えないから、フェイズ0と言う風に名前を付けている。
フェイズ2は、センター試験対策フェイズ
で、次のフェイズ、フェイズ1は、<受験勉強のための、基礎受験学力を構築するフェイズ>だ。
このフェイズは、受験勉強を始めるための準備をするフェイズだった。
フェイズ1の達成の目安は、受験勉強を円滑に進めるための基礎学力を持つことだった。
受験用の問題集を開いても、1ページで十回も二十回も辞書を引いたり、基本事項を調べたりしなければならないなんて事になったら、受験勉強どころじゃない。
そのために、基礎<受験>学力を身につけるのが、このフェイズの達成目標だったね。
で、ミキちゃんには、
- 合格英熟語300(ゴマ書房)の例文丸覚え
- 合格英単語600(ゴマ書房)の単語
- 大矢英語の読み方講義の実況中継(語学春秋社)
- 新数学スタンダード演習(東京出版)
などをやってもらったね。
「うん。やった。」
そのあとに始めたのが、フェイズ2。センター試験対策フェイズだね。
国公立大学を受験するなら、センター試験で高得点を取らなければ、合格はない。
それは、センター試験による持ち点比率が小さい大学でも、同じだ。
たとえば、東大のように、センター試験の配点が5分の1という低配点の大学だと、センター試験で2〜30点悪くても、どうでもいいように思うかも知れない。ホンの数点の差だからね。
それでも、2次試験で、他のデキるライバルよりも、そのホンの数点を2次試験でたくさん取らねばならないというのは、実は大変なことだ。
東大合格者出身校ランキング1位を続けている高校の進路指導の先生も、センター試験の結果が大きく影響するって事は、口を酸っぱくして言っているそうだから、決して軽んじられない。
そのセンター試験で7〜80点程度の点数を取るための準備が、フェイズ2だったね。
フェイズ2の達成の目安は、2次試験でも受ける科目は、80点以上、センターのみの科目は6〜70点以上だった。
ミキちゃんには、過去問や実戦問題集などで、70点程度の点数が取れるまで、勉強してもらったね。
「うん、やった」
この段階で、ミキちゃんは、2次試験対策に進むための準備が整ったことになる。
だから、ここからは新たなフェイズ、フェイズ3に突入だ。
「やった〜! でも、フェイズ3って、何やんの?」
それを今から説明しよう!