成績は、突然上がり出す
基礎学力のトレーニングをやっているときは、模試を受けてもさほど点数は上がりません。
英語も、なかなかわかったような気にはなりません。
やってもやっても成績が上がらない…、そんな感じに陥ります。
プラトー?! って、本人は思います。
plateau ←こういう綴りなんですね。京大英語で狙われそう(^o^)
〔高原・台地の意〕 技能の学習で、進歩が一時的に止まり横ばいになった状態。
でも実は、プラトーなんかではないんです。
単にパズルのピースが足りないだけ。
まだパズルのピースや、ピースを当てはめる能力や知識が、そろってないんです。
自転車で言えば、ペダルが一個ないとか、チェーンが切れてるとか。
パソコンで言えば、CPUはあるがROMがないとか、ソフトウエアが足りないとか、DLL(ダイナミック・リンク・ライブラリ)が足りないとか、そう言う話です。
部品が足りないのですから、できるようにはならないんです。
ところが、あるところまでやると、突然点数は上がるようになります。
たとえ問題は解けなくても、英語の問題の骨格が、急に見えるようになり、もうちょっとやれば、解けるんじゃないか? と思えるようになります。
このままやっていけばいいんだ! という感じがしてきます。
部品がひとそろいそろって、機械が動き出した感じです。
ここまで持ってこられたら、その後はそんなに難しくはありません。
なぜなら勉強している本人に、足りない部品が何か、わかってくるからです。
足りないパズルのピースは何か。
自転車だったら、タイヤの空気が足りないとか、ハンドルが歪んでいるとか。
パソコンなら、メモリーを増やせばいいのか、CPUを速くすればいいのか、それとも別のプログラムを使うようにすればいいのか、わかってきます。
もっといい部品や、もっといい仕組みをそろえれば、もっとスムーズに機械を動かせそうだゾ!…そんな気分です。
そう言う実感が湧き出すと、勉強というのは一気に進みます。それでもって、成績も急上昇するわけです。
ただやっぱり、そこまで退屈な勉強を繰り返すのが、難しい。
成績が上がったり、学力が上がったという実感ができるまで、何ヶ月もかかるわけですから、続けるのは本当に難しい。
そこで「●●になったら、成績は急上昇する!」と言い続けて、退屈な基礎トレーニングを続けさせたわけですね。
で、その裏打ちとして、成績を上げるのに必要な最低限の基礎トレーニングを繰り返すということを、やっていたわけです。
真の狙いは、こっちなんですね。
『背水の陣』と、理屈は同じです。
表面上に現れているのが秘訣ではないんです。それと同時にウラで動いていることこそが、本当は大事なんです。
【表面的なこと】→「10月になったら、成績は急上昇する!」と講師みんなが言い、勉強に対するモチベーションを維持させる。
【ウラで動いていること】→ 成績が上がるのに必要な最小限のことをリストアップし、それをとにかく身につけさせるために、手練手管を尽くす。
学校で英単語のターゲット1900を学校でやらされている人なんか、たいてい嫌になっているはずです。
だって先に熟語をやらないと、英文が読めるようになんか、なんないんですから。
何でそれがわからないんやろうね?