フェイズ3の勉強法
フェイズ1やフェイズ2は、基礎学力を構築するフェイズでした。
フェイズ1は英語と数学の基礎学力を構築するフェイズで、合格英熟語300や合格英単語600、数学の木曽問題などを徹底的に繰り返すフェイズでした。
そしてフェイズ2は、センター試験や共通試験対策で、英数以外の科目の基礎学力を固めるフェイズでした。
ここまでは理系文系にかかわらず、共通の受験勉強<基礎>です。
そしてこれからが受験勉強の、本番です。
はらをくくって取り組みましょう!
さて、今までは、受験勉強と言っても実は名ばかりでした。言ってみれば、参考書を読み、ただ問題を解いていただけです。
もちろん「そんなこと、ないよ」とおっしゃる方もいらっしゃるかも知れません。
でも、 「この試験で点が取れなければ、終わりだ…」とか、
「この問題が解けなければ、また浪人だ…」
なんて考えて、模試に臨んでいる人は、滅多にいなかったでしょう。
何度も入試を経験した私でも、夏頃はのんびりやっていたのですから、これはもう、季節のなせる業。
どうしようもありません。
しかし入試は、そういう緊張感や時間や、そして自分の体調と戦いながら、臨むものなのです。
今、気楽な状態で過去問が解けても、本番で解けるかどうかは全く別の話です。
基礎から応用へ
私など、二年続けて分数の微分で失敗しました。
公式をわざわざ書き出して、それを見ながらやっているのに、なぜか計算がうまく行かないということがありました。
「これが解ければ、三問完答+αで合格だ!」
と思って二十分くらい格闘したのですが、どういうワケだか解けない。
で、試験が終わった後、百万遍からアパートに帰る途中でもう一度やってみたら、今度は何の支障もなくちゃんと解けるのです。
つまり受験のプレッシャーで、普段ちゃんとやっているような、さほど難しくない計算でさえ、出来なくなるのですね。普段の気楽な勉強と、本番の試験というのは、それくらい違うものなのです。
ですからここからは、これまでのような勉強でなく、受験本番のレベルの問題を、受験本番と同様の形式と緊張感をもってやる機会を増やしてください。
問題を解く時間を決めて、その制限時間内に解けなければダメだと思ってください。
そして問題が解ければ「よし!」ではなく、試験全体で合格点を取ることに、焦点を当ててください!
ここからが勝負なのです。