フェイズ2の勉強法
6月までにやるべきことは、試験範囲を一通り学習することと、受験のための基礎力の養成でした。
英語で言えば、合格英熟語300 の例文丸覚えや、合格英単語600 またはシス単での単語チェック、大矢英語の読み方講義の実況中継などによる学習は、これらの基礎力養成のための勉強です。
数学なら『一人で解ける数学シリーズ』( 河合出版)や『一対一対応の演習・図形の基盤/ 数式の基盤』(東京出版)などが基礎力と言うことになります。
語彙のセクションが7 割から8割くらいできれば順調ということになりますが、それ以下の場合は必死でやる必要があります。
これらのことが完了していない受験生は、とにかくまずこれらのことを必死で完成させて下さい。
これからは、各フェイズごとにやるべき事がどんどん変わって行きますから、本当に必死でやっていって下さい。必死でやって、次に進んで下さい。
とにかく一通りやるだけでも、違います。
そして各フェイズの初めと途中で、自分自身の状況をチェックして、次のフェイズに進んで良いかを考えて下さい。
理想は6 週間ごとに次のフェイズに移行することですが、多少ずれてもとにかくフェイズ毎の目標をクリアすることに全力を注いで下さい。
では、フェイズ2以降、何をなすべきかをお話ししましょう。
フェイズ2でやるべきことは、もちろんセンター試験対策です。
なぜこの時期にセンター? センターなんて10 月か1 1月くらいでいいんじゃないの? という声が聞こえてきそうですが、理由はハッキリしています。
ここでセンター対策をやっておかないと、あとあと二次試験のための勉強時間がなくなるからです!!
常に本番から逆算して考えろ!
各フェイズで何をやるべきかは、試験日から逆算して考えなければなりません。
受験勉強の目的は、目標とする大学に合格することですから、考える時の起点はつねに試験日です。
そうするとフェイズ5やフェイズ6でやることは、ハッキリしています。
フェイズ5はセンター前の6週間ですから、センター試験メインの勉強です。
フェイズ6は二次試験の前の期間ですから、そのための勉強だけです。
しかしその前のフェイズでの勉強は、微妙です。
というのもセンター試験のための勉強と、二次試験のための勉強を平行してやることになるからです。
しかし、センター試験のための勉強は、バカにできません。
いい加減にやると、二次で取らなければならない得点の得点率が跳ね上がってしまうからです。
それにセンターのための勉強というのは、結構時間がかかるものなのです。
数学や英語など、二次試験も同じ科目の試験があるような場合は問題ありません。
が、センターのみの科目の勉強は、どうしても勉強が断続的になりますので、ちょっとサボるとせっかく勉強したのに全部ムダになるという羽目になります。
しかし難関大学を受験することを考えれば、センターレベルの学力は、夏前か、少なくとも夏の前半までにつけておいて、後はそれをとろ火で冷めないようにセンター直前まで維持するのが理想なのです。
それをするためには、時間をまとめて使いやすい夏休みくらいしかありません。
夏休みは、基礎学力を充実させる。
そのために有効なのが、センター試験対策なのです。
そしてそれが実は、その先の飛躍のしっかりした礎(いしずえ)になるのですよ。