取れるところで点数はしっかり取っておかないと
センター試験・一次試験でのビハインドは、数学でしか取り返せないが、それはバクチなんだ。
だからテレビの企画で東大を目指していた芸人さんも、たとえ運良く足切りに合わなかったとしても、センターの持ち点で20点以上後れを取ってしまうと、もうおしまい。
ゲームオーバーだね。
テレビの企画だから、他の大学に志望を変えるわけにもいかないわけで、そうなると2次試験では、数学1問完答分ハンデになってしまうからこれで合格できる人というのは、もう本当に数学で抜きんでて点数が取れる人だけだね。
だから、足切りギリギリで一次をパスできたとしても、ギリギリでは、合格には、到底届かないわけだ。
2年前、東大合格者を大幅に減らした開成高校の先生が、某週刊誌のインタビューで「今年はセンター試験が易しかったので、(他校生と)点数に差が付かなかったことが大きい」
と答えられていた。
東大のように、センターの点数が5分の1に圧縮されてしまうような仕組み(傾斜配点)でも、センターでの点差は、大きいんだね。
テレビの企画で東大に挑戦し、3点足りなくて2次試験を受けられなかった芸人さんは、猛勉強して学力を上げたことは評価できる。
合格判定で東大B判定なんて、遊びで取れるもんじゃないからね。
でも彼は、センセーに言わせると、センター試験を甘く見ている受験生にイメージが重なるね。
たった3点で足切りにかかってしまったと言っても、その3点の間に何十人かいるわけだ。
またセンターの素点で考えてみれば、おそらく20点は足りなかったってことだろう。
だから勉強したことは、ものすごく評価するけれど、普通の受験生として考えると、全然ダメ。
何しろその時点で、他の受験生と数学1問分以上の点数、負けてしまっているわけだから、合格にはほど遠い。
数学以外の科目は、難関大学を受験するくらいの受験生の場合、よほどのことがない限り実力通りの点数が取れるから、このビハインドは、問題によって点数が大きく変動する数学でしか取り返すしかないけど、これはもうバクチだから。
だからボーダー得点ギリギリで受験して、それで合格なんてしたら、よっぽど運が良かったってことだ。
センター試験で点数がちゃんと取れなければ、難関大は合格なんてできないって、肝に銘じておいてね。