行きたい学部・学科の決め方
学歴は、現代社会における資産の1つだ。
資産というのは『金持ち父さん・貧乏父さん』の説明によると「持っていると、それだけで何らかの価値をもたらしてくれるもの」ってことになります。
たとえば、<東大卒>とか<京大卒>っていう情報は、それだけで何らかの利益を、卒業生にもたらしてくれるってことですね。
ただし資産と呼ぶには、どこの大学でもいいわけじゃありません。
世の中に広く知られていたり、卒業生が多かったり、特定の業界では有名だったりする大学でないと、資産にはなりません。
でないと、<消費>あるいは<浪費>になってしまいます。
『平成ホゲララ大学』が、いくら偏差値が高い大学であったとしても、卒業生が少なかったり、メジャーな分野で有名でなければ、資産価値はないわけです。
そんなところに大金を支払い、4年以上も過ごすのは大きな損失です。
「それじゃあ、オレが卒業後に有名になって、価値を上げてやる!」
そんな骨がある人なら、骨のあるヤツのいる難関校に行ってください。
世の中には、入るのに同じ難しさであっても、卒業後の資産価値が全く異なる大学がありますから、進学する大学については、慎重に選ばないといけません。
これが大学を選ぶ、一つ目の大事な基準ですね。
そして次は、大学で何を専攻するか、ですね。
大学と言うところは、中学や高校とは異なり、学部によってやることが全然違います。
最初の一年半くらいは教養過程と言って、広く浅くいろんな事を学びますが、その後はそれぞれの学部の専門知識を学びます。
だから大学で何を専攻するかも、しっかり選ばなければなりません。
法律を学びたいなら法学部へ。経済や経営を学びたいなら、経済学部や経営学部へ。
エンジニアを目指すなら工学部、医学や医療関係の仕事をしたいなら医学部や薬学部。
農業や食品に興味があるなら、農学部...そう言う風に、自分のやりたいことをまず見つけだなければなりません。
さもなければ、やはりお金と4年間という年月をムダにすることになってしまいます。
自分のやりたいことが何か、それを考えましょう。
志望の学部・学科を決めるために、自分のやりたいことを考える。もうすでに決まっている人は、それでOKでしょう。
しかしこれから探す場合、これがかなり難しいんですね。
なぜかというと、自分が本当にやりたいことがわかっている人なんて、実はなかなかいないからです。
わかっているつもりでいてもコロコロ変わったり、あるいは達成が難しいのでやめたりするからです。
それも当然かも知れません。何しろ孔子でさえ、50才になるまで自分の天命がわからなかったというのですから。