やる気を出す方法
「ところでさー、センセ。やる気を出す方法って、知んない?なんか最近ウチ、やる気が続かなくって」
うーん、それなら、やる気の話をしよう。
まず最初に覚えておいて欲しいことは、『やる気』って言うのは、限りがあるもんなんだね。
やる気っていうのは、脳の命令で<やる気物質>が放出されて、起こるモノなんだ。
「やる気物質?」
そうだよ。<やる気物質>だ。
この<やる気物質>というのは、ドーパミンとノルアドレナリンという二種類の物質なんだけど、これが出たときに『やる気』が生まれる。
逆にこの<やる気物質>が出ないときは、『やる気』も出ない。
また、やる気物質を使い果たしてしまうと、『やる気』もなくなる…っていうことだ。
やる気の素が尽きてしまうと、やる気が出ないのは当然だね。ここんところを、まず覚えておこう。
★ ドーパミンは中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体でもある。
運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。
セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンを総称してモノアミン神経伝達物質と呼ぶ。
またドーパミンは、ノルアドレナリン、アドレナリンと共にカテコール基をもつためカテコールアミンとも総称される。
-----------ウィキペディアより抜粋-----------
やる気は<やる気物質>によって、引き起こされる。
ところがこの<やる気物質>って言うのは、物質だから有限だ。
だから脳は、やる気物質を節約して使う。
どうしてかって言うと、命の危機が迫ったときに、やる気物質が尽きていたら危険だからね。
子どもの頃は、やる気物質の節約がまだうまくいかないので、何かに没頭すると、やる気物質を簡単に消費してしまう。
でもって、やる気物質がなくなると、パタンと寝てしまう。
子どもがどこでもぐっすり寝てしまうのは、そう言う事情だ。
だけど大人になるにつれて、そう言うことは減っていく。
何しろ、やる気物質が尽きて寝てしまったら、危険なことが増えていくからね。
小さな子どもの場合は、周囲の大人が守ってくれているのでそれでも構わないが、だんだんそう言うわけにも行かなくなっていく。
でもって、不必要なことには、やる気物質を使わないようになる。