超進学校でなくても…
さて、サンデー毎日で、こういうランキングを載せ始めたのはいつからかは知りませんが、ボクが受験生だったころには、もう載っていました。
今は出身校のランキングのみですが、昔は東大・京大合格者に限り、名前まで載っていました。
「東大・京大合格者、全氏名発表!」てな感じで載り、親はうれしがって二三冊買っていました。
ただし同姓同名の人が三人いたので、「オマエはどの学部に受かったミヤザキだ?」と高校の先生から電話がかかってきました。
プライバシーの問題もあり、氏名が載らなくなった今は、合格者の親が買うということもなくなったのでしょうが、ランキングに載るような高校に進学を希望する親はやはり買うのでしょうね。
そんなことは、まあいいのですが、書店に行ったら皆さんも少しサンデー毎日のランキングを見て下さい。
たとえば東大合格ランキングのトップの開成でも、合格者は150人です。
二位・三位の学芸大付属・灘高を合わせると300人で、四位から十位までは平均40人ぐらいですから、ここまでで600人になります。二十位までを合わせると千人くらいですか。
超進学校でなくても、そこそこの進学校ならいい
その後は活字が小さくなって、二十人とか、十人とか、五人とか、三人とか、二人とか…、ダラダラ続きます。
東大の募集合計は、3,200人ですから、二十位までの高校出身の1,000人を引いても、2,000人以上も超進学校以外の合格者がいるわけです。
このデータから、一体何がわかるでしょう?
このデータから読みとれることは、「東大に行くには、超進学校でなくても、そこそこの進学校ならいい」
ということです。
ヘンな話ですが、東大にはいるより、こういう超進学校に入る方が、難しいのです。
これは京大に関しても、同じコトが言えます。
洛南や東大寺学園などといった進学校でなくても、京大に合格するのはそんなに難しいことではないのです。
そしてボクみたいに、一年浪人して学力がかなり伸びるような人も、たくさんいます。
ボクの通っていた高校は、毎年京大に一人か二人合格すればいい方という大阪府立の高校でした。
そしてその中でボクは、真ん中より少し上というくらいの席次でした。
だから、普通に考えれば、とてもじゃないが京大に受かるような生徒ではありませんでした。
そんなボクでも勉強すれば京大の端っこくらいには受かるのですから、大したことはありません。
超進学校でないからとか、学年一の成績でないと東大や京大に行けないってことはないのです。
合格するかどうかは勉強次第ですし、また行きたいかどうかというだけなのです。