浪人の勉強法(3)〜易しい問題集から、やりなおす。
アルバイトで得たお金は、貯金するも良し、参考書代にあてるもよし、散財するのも良し、です。
ハッキリ言って、これ1つやれば絶対学力が上がる!
というような参考書や問題集など、ありません。
たしかにしっかりやれば合格するための学力が養成できるような本もありますが、その本をやるための学力が必要だったりします。
たとえば東大合格には、桐原書店の英語頻出問題総演習 (即戦ゼミ3)が良いと言います。
この本は、英語がある程度得意で成績が上位の人にはいいですが、英語が苦手な人には、無理です。
人間というのは残念ながら、わからないことだらけのことを、根気よく続けていけないんですね。
わかることが7〜8割で、わからないこと1〜2割くらいで進んでいくと続けられます。
しかしわからないことだらけだと、頭がぼーっとしたり、嫌になります。
なのでこのシリーズをやるとしたならば、一番簡単な「即戦ゼミ11」から始めて、次は「8」を経て「3」に進む方が、実はやりやすいんです。
いきなり「3」から始めて挫折して、また他の参考書に手を出して、そこでも挫折というのは最悪です。
なので1番易しいところから始めて、そこだけは根性でがんばる。
ここさえクリアできれば、次にいけます。
勉強には、お金がかかる
そういうわけで、教材を「これ1冊」と決めてやると、挫折のリスクが高まりますので、まず簡単な本から始めて、とにかくこれだけやれば、基本は大丈夫!というスタンスで勉強を進めた方が良いでしょう。
なので、結果として何冊も問題集を使うことになりますが、せいぜい1科目あたり1〜2万円にしかなりません。
東京出版の『月刊・大学への数学』を毎月買えば、数学だってそれくらいにはなりますし。
また教材費にそれくらいのお金が出せないなら、大学で勉強するなんて事は、まず無理です。
大学で使う教科書や専門書なんて、古本でもそんなに安く買えないですよ。
なお英語のお薦め本としては、合格英熟語300
全解説入試頻出英語標準問題1100
の方を、お薦めしますが、やりやすい方でやって良いと思います。