京大はE判定でした
私は、ハッキリ言って高校時代、さほど成績がよくありませんでした。
年に一人か二人、京大に合格する程度の大阪府立高校の、真ん中くらいの成績の生徒で、高3の時に、阪大を受けたいと担任に言うと「相当運が良ければ、万が一受かる…ちゅうくらいやな」と言われました。
予備校でも京大はE判定でしたし、京大を受けたいというと、即座に「無理」と言われたくらいです。
でもなぜか一浪後に京大(工)に合格してしまいました。受験というのは、そんなもんなんです。
少し考えてみてください。学区内トップの高校でも、全員が難関大学に合格するわけではありませんよね?
中学時代にオール5の成績で学区トップの公立高校に進んでも、東大や京大
に合格できる人は、本当にごくわずかです。
東京都立や大阪府立の学区内トップの高校なら、東大や京大に十人前後は送り込めるでしょうし、二番手校でも、旧帝大や医学部に十数人程度は送り出せるでしょう。
こういう高校は、学校のカリキュラム自体が受験向きになっていますし、公
立だからといって旧帝大にも進学させられないというのは、恥だと思っているきらいもあります。
でも、その他の県の公立高校では、なかなかそうも行かないのが、現状のようです。
神奈川では、中学でオール5を取らないと行けないような公立高校なのに、東大に行く人が年に数人いるかどうかと言いますから、中学でいくら成績がよくても、東大・京大には全然届かない。
それに大学受験というのは、先行逃げ切り型よりも、追い上げ型の方が成功しやすいものなのです。
「自分はできる」と思ってのんびり勉強している人より、「全然できないから、最後の最後まで精一杯やろう」という人の方が、成功するのです。
そういう人は、基礎受験学力が整った瞬間、急激に学力が伸びて合格します。
「自分は、そこそこできている」と思った瞬間、その人は落ちます。
難関大学入試というのは、志願者の3人のうち2人は落ちる試験ですから、甘えたり、途中でくじけたりしていたら、その時点で合格は遠のきます。
受ける前に半分合格が決まっているような高校受験とは、まるで次元が違います。そこのところをしっかり認識しましょう。