難関大学の一次試験は簡単じゃない
ミキちゃん、テレビ東京の『豪腕コーチング』のスペシャル番組、見たかな?
「あ〜、あれね。
芸能人が東大合格目指すってヤツでしょ?見た見た!」
去年は十人くらいの芸能人が挑戦して、合格どころか、1人も1次試験パスできなかった。
センター試験で点が取れずに、全員、足切りに引っかかっちゃった。
で、その中で、あきらめきれなかった5人が、もう一年勉強して、東大に挑戦するっていう企画だった。
予備校の先生が、最短距離の勉強を指導して、模試でもかなりいい成績を取らせていた。
「なんかスゴい番組だったね。
1人は模試でB判定まで出して。
」
そうだね。
でも、結果は…
東大合格B判定を出した芸能人は、なんと足切りにあってしまって、不合格。
2次試験すら受けさせてもらえなかった。
B判定までたたき出しておいて、2次試験すら受けられないとは…しかも、たった3点足りなくて…
「もう1人は、1次はパスしたけど、2次はダメだったね」
そうだね。
でも、普通に考えると、センターで点数が取れないと、合格なんて夢のまた夢だよ。
難関大を目指している受験生は、往々にしてこういうワナにはまるね。
2次試験の問題が難しいから、センター直前までついつい難しい問題ばかりやってしまって、いざセンター試験対策を疎かにする。
で、疎かにしているから、当然、点数が取れない。
2次で合格するためには800点前後必要なところが、700点とか750点しか取れずに、落ちてしまう。
センセーなんかも、現役の時と一浪後では、センター試験の合計点が100点も違っていたから、センターの準備がキチンとできているかどうかが、受験の大きな分かれ目だって身に染みてわかっているよ。
なにせ、センターでのビハインドは、数学でしか取り返せないけど数学で確実に高得点取れる人なんて、滅多にいないからね。