合格に必要な『何か』を掴むには?
合格に必要な『何か』を掴むには、二つの方法があります。
一つ目は、『ガムシャラに勉強して、自分でその『何か』を一つ一つ掴んでいく』という方法。
もう一つは、『できるヤツの真似をする』という方法です。
一つ目の『ガムシャラにやる』というのは、説明はいらないでしょう。
ガムシャラにいろいろなことをやってみて、『何か』を掴む。
何年かかろうと、何十年かかろうと、挑戦し続ける。
頭のいい、要領のいい人から見れば、非効率きわまりない方法です。
難関大学を目指そうというような受験生は、高校レベルでは、たいてい頭のいい要領のいい人でしょうから、こういう方法はあまり好きでないかも知れません。
でも世の中、そうそう要領だけでやっていくことはできないのです。
ガムシャラにやることによって掴めるコトも、たくさんありますし、ガムシャラにやらなければ掴めないことも、多いのです。
たとえば、いつもみなさんにお奨めしている『合格英熟語300の英文丸覚え』などは、原理的にはガムシャラにやる方法です。
文法とか語法とか、そう言う理屈はひとまず置いておいて、英文を300覚えろ! と言うわけですから、「とにかく毎日百回投げろ」「とにかく毎日百本蹴れ」などというのと同じです。
安心して、ガムシャラにやってください。
『新数学スタンダード演習』をとにかくやれ。
ボロボロになるまで、何度でもやれ。
これだって、似たようなもんです。
ただ私がその順序や効用を説明していて、範囲も狭めに限定しているから、ガムシャラにやっても『要領もよい』ということになるだけです。
だから基本はガムシャラにやって、そこから何かを掴む。
これを実践していることには変わりない。
受験生の中には、難関大学に入るような人は、頭のいい要領のいい人ばかりに違いない。
そんなことを思っている人もおられるかも知れません。
でも実際京大に入ってみると、そんなことはないのです。
そんなことを感じるのは、医学部のヤツとか理学部の数学科のヤツとか、本当にごくわずかです。
あとはなんか「何でこんなヤツが京大にいるんやろう?」とか「こいつ、ホンマに京大生か?」と思うような変なヤツばっかりです。
言葉は悪いですが、勉強ヲタクと、ガムシャラにやるヤツだけ。
要領のいいヤツというのは、ホントに少数派です。
そしてそんなヤツがいたとしたら、けた外れに要領がいい。
ある意味、『要領マニア』みたいな変種です。
最近は多少変わって優等生的な人も多くなっているようですが、それでも留年するヤツは多いし、勉強以外の何かをガムシャラにやっているヤツもあいかわらず多い。
だから受験生のみなさんは、安心して、ガムシャラにやってください。
ガムシャラにやったあとに見える地平というのが、大事なんですから。