入試では、苦手な問題は、やらなくていい。
私立の難関校の合否というのは、紙一重ですね。
合格してもおかしくない人がバタバタ落ちる。
模試などの判定で、安全圏・合格圏でも、やっぱり落ちる。
大原因の第一は、入試問題との相性でしょう。
いくら偏差値が高くても、その学校の出題問題との相性が悪ければ、試験には落ちます。
たとえば図形の問題がたくさん出る学校なんかは、図形の問題が大好きで、いくら解いていてもあきないというような人には最適ですが、逆にそう言う問題で、ドツボにハマってしまう傾向の人には危ない。
逆に確率とか、場合の数とか、数列とか、そう言う問題を多めに出す学校では、図形が得意なひとには不向きしょう。
代数(関数)が得意な人と、幾何(図形)が得意な人というのは、ハッキリ分かれますし、平面図形は得意だが、空間図形はダメ…という人も必ずいます。
でも、相性というのは、なかなかわかりません。
そして過去問をやってみて、合格点を取れそうでも、実際に試験会場で解けるかどうかも、不確定です。
公立高校の入試なら、たいていは都道府県共通試験で、それに模した模試がありますので、試験との相性は、模試を受ければわかりますが、私立中学・高校の入試の場合は、そういうわけにいきません。
特定の中学や高校の試験を想定した模試というのは、最大手の進学塾でも、そんなには行っていないはずです。
たとえば早慶・開成高校向けでも、オープン模試をやっているのは、早慶中・高への合格率を売りにしている『早稲田アカデミー』くらいでしょう。
これは早慶の付属校や開成高校を受けたいという志望者が、関東地区に5千〜1万人くらいいるからできることで、他の高校向けのオープン模試を行うのは、まず無理。
だから変な話、早慶以外の難関私立高校受験というのは、ほぼぶっつけ本番なんですね。
これは、大学入試でも、ほぼ同じです。