与えられているデータは何か? 条件は何か?
問題を理解するためには、さまざまな角度から検討しなければなりません。
問題が何を求めているのか、初めはまるでわからないような問題もたくさんあります。
だからそれをまず、突き止める必要があります。そのためにやるべきことについて「いかにして問題をとくか」では、いくつかのポイントを挙げています。
数学の問題を解くには
理解 → 計画 → 実行 → 検討
という四つのステップがあるといいます。
まず問題を理解するためには、さまざまな角度から検討しなければなりません。
問題が何を求めているのか、初めはまるでわからないような問題もたくさんあります。
だからそれをまず、突き止める必要があります。
そのためにやるべきことについて「いかに問題を解くか」では、いくつかのポイントを挙げています。
前項でも述べましたが、まず求められている答えが何か、ハッキリさせます。
数学以外のセンター試験などではよく、
「正しいものを選べ」
とか
「誤っているものを選べ」
「適切でないものを選べ」
などという、紛らわしい設問があります。
こういう場合、正しいものを選ぶのか誤っているものを選ぶのか、まずその部分に○をつけて、何を答えるのかをハッキリ印を付けておく必要があります。
そうしなければ、間違った選択肢を選んでしまいます。
求めるものや、条件には、必ず印を付ける
数学でも紛らわしい表現があります。
「この図形の面積を求めよ」
「この図形の周の長さを求めよ」
「回転体の体積を求めよ」
「表面積を求めよ」
とでは、求めるものがまるで違いますから、同様の工夫が必要でしょう。
そして与えられているデータや条件にも、しっかり印を付けておきましょう。
こういう風に、大事なところにマークをするという行為は、脳に重要なシグナルを与えます。
つまりマークをした時点で、脳は無意識にそれに関する知識を探し始めるのです。
問題を解いている最中に、足りない条件を探すような場合にも、マーキングは非常に役に立ちます。
条件が足りないな…と思って問題文を読み返すとき、マークがしてあるとすぐに見つけられるでしょう?
私の教えている生徒でも、マーキングを確実にやる生徒はどんどん上達しますが、バカにしてやらないような生徒は、なかなか成績が上がりません。
脳の性質を利用した、能率のいい方法を教えているのに、やることが単純で子供っぽいからとバカにしていたら、そんなもんです。
素直な人の方が、何でも上達は速いのです。
マーキングは、必ずやりましょう。