夏の暑さが、受験シーズンのスタート
8月は、受験勉強の本格的なスタートになります。
8月は、一年で一番暑い季節です。
しかしこんな夏の暑さこそが、実は受験シーズンの嚆矢(こうし)となるのです。
嚆矢とは『物事のはじめ。
最初』という意味ですが、大辞林には『昔、中国で合戦の初めに、かぶら矢を敵陣に向けて射かけたことから』という由来が載っています。
つまり昔は合戦を始めるときに、かぶら矢という矢を射たのですね。
でも何のために、かぶら矢を射たのでしょう。
そもそも、かぶら矢ってなに?
実はかぶら矢とは、矢の先に笛のようなモノをつけた矢のことで、この矢を射ると先につけた笛が鳴るのです。
「ピュー」と音がするので、指揮官は射手に攻撃目標に向けてかぶら矢を射させます。
そしてその音を頼りに、他の大勢の射手が矢を射て、そこから戦が始まったのです。
だから最初に何かを言い出して、その後に大勢の者が続くようなとき、「その説を唱えたのは、彼をもって嚆矢とする」などと言うわけです。
受験生にとっては夏の暑さの頂点が、嚆矢そのもの
受験生にとっては夏の暑さの頂点が、嚆矢そのものです。
お盆を過ぎればもうあとは涼しくなり、なんだかんだあったあと最も寒くなったときが入試の本番。
つまりこれからは寒くなるに比例して、受験本番に近づくのです。
ここからはもう一本道、だからあとはもう、ただひたすらやるしかありません。
お盆が過ぎたらもう、常に季節を先取りしましょう。
9月になったらもう10月の気分で。
10月になったらもう11月のことを考えましょう。
そして12月は、クリスマスを早めに。
年末年始は、『流されまいと努力するのではなくて、先にお正月気分になってしまう』のが秘訣です。
お正月は2日まで。
3日からは、もう受験一直線!
常に先取り・先取り。
考えられる努力は、今から全てやりましょう。
そうすれば必ず、来春の合格が見えてきます。