英語はとにかく、英文から! 英語脳の作り方
公立高校の英語授業が、原則英語のみで行われることが決まったそうですね。
高校の英語教師のレベルが、そういう授業をするレベルにあるかどうかがわかりませんが、おそらく、しばらく混乱することでしょう。
というのも英語の教員免状は、英文科卒以外でも取得できますので、英会話で授業を進めるというのは、かなり難しいだろうからです。
だからちょっと時期尚早で、かなりの準備が必要だとは思いますが、しかしまあ方針としては妥当な方針だろうなと思います。
というのも、英語って言葉だから、結局、英文をたくさん聞いて覚えるしかないんですね。
それで、その英文が何を伝えたいのか、1つ1つ覚えるしかないんですね。
英単語を1つ1つ日本語に直して、それをつなぎ合わせても、ちゃんとした日本語にはなりません。それは英語と日本語が、まったく文法構造が異なる言語だからです。
文化も歴史も近代まで、日本とイギリスでは、全くと言っていいほど共有していませんし。
だから
- 英文や英語の表現を聴く
- その英文の示す状況をイメージする
- それに対応する日本語を考える
という形でしか、覚えられないハズなんです。
脳機能学者で、オウム真理教の脱洗脳にもたずさわった、苫米地さんも、まず英文を聴く・DVDで見るというところから英語脳を作るべきだと、書いています。
苫米地さんは『洗脳』の専門家だけあって、英語を学習する時には日本語をシャットアウトした状態で学ぶ、という方法を勧めています。
洗脳というのは、他の情報をシャットアウトして、お腹も空かせ、頭が混乱し始めた頃に、都合の良いメッセージをくり返すことによって、頭に洗脳したいことをたたき込むわけです。
その方法で英語を学習すると、あっという間にできるようになるってコトですね。
日本語で考えるような余地を与えてしまうと、脳が日本語で考えてしまうので、英語脳ができない。だから日本語はシャットアウトするわけです。
私なんかも、スタートレックのDVDを英語で見ていた時期があったんですが、そういうときには短いフレーズなんかは、パッと頭に入ったりするんですよね。
映像で動作があり、前後関係という文脈があるので、それに対応する日本語がすぐに浮かんだりもするわけです。
言葉の意味は、文脈で決まる
苫米地さんの英語脳の一冊目の本は、クリティカルエイジという説明がよくわからなくて、敬遠していました。
が、2つ目のCD付きの本は、実践編と銘打っているだけあって、かなりわかりやすくなっています。実践編ですので、理論的な話は要点だけになっているからかもしれません。
「英語は逆から学べ」というのは、日本の英語教育が文法からスタートしているが、それは一番最後で良い(あるいはなくていい)っていう意味。
何せ学校文法というのは、マリーの文法と言って、19世紀にできた、しかも日本語に訳すのにはあまり役立たないものですから。
まず聴いて・話して・書いて・読むっていう順序で学べってコトですね。
私の「音読」「英文丸覚え」「状況イメージ」というやりかたも、そんなに間違った方法ではなかったってコトでしょうか。