夏はセンター対策で、問題を切り分けよ
お盆(秋)までは、センター対策に全力を注ぐべし、の続きです。
センター試験レベルの勉強を確固たるモノにすると、思わぬ副産物も手に入ります。
というのも、2次試験レベルの問題を解くのが楽になるからです。
2次試験レベルの問題というのは、基本問題をいくつも組み合わせてできていることが多いので、基礎学力があるのと無いのとでは、全然スピードが違います。
たとえば昔の東大の数学の試験では、中学レベルの幾何の定理や、高1の正弦定理などを使って解くような問題も、結構出題されました。
中線定理など、私もうろ覚えの定理などもたまに使わないといけない問題も、ありました。
だから中学で習う項目だからと言って、努々(ゆめゆめ)疎かにはできません。
そう言う基礎的な知識や学力が、変形した形で問題に織り込まれているので、それにパッと気がつかないとダメなわけです。
基礎学力が、問題を解く礎(いしずえ)ところが中学時代や高校の初め頃、オール満点で通過してきた人は稀なはずです。
定期テストでは満点取れても、そのときの知識が今も残っているとも限りません。
中線定理だって、今は高校の範囲ですから、スッと見逃すこともあるでしょう。
だから得意科目でも、案外できないことや、なかなか思い出せない知識も多いんです。
それをスッと思い出せるように自分の脳をトレーニングして、訓練する。
そのために、夏にセンター試験対策をやることが、実は合格への近道だったりするんですね。
薄っぺらい問題集で良いですから、受験する科目は全てやっておきましょう。
スラスラできる問題と、考えないとできない問題、それから理解レベルが低い問題。
そう言う風に問題を切り分けることも重要です。
退屈で地道な作業でしょうが、センター試験対策で、自分のできることとできないことを、しっかり切り分けて下さい。