受験勉強は、次のように6つのフェイズに分けることができます。Phase-1 受験に必要な『受験学力』の基礎を構築するPhase-2 センター試験で8割の点数をとる学力を構築するPhase-3 二次試験で必要な『二次試験学力』の基礎を構築するPhase-4 難関大学の二次試験合格のための学力を構築するPhase-5 センター試験直前の準備Phase-6 二次試験直前の準備 まずフェイズ0の基礎学力...
受験勉強のフェイズ記事一覧
フェイズという考え方は、期間で区切るものではなく、状態で区切るものです。 たとえば、泳ぎを教えることを考えましょう。実際にスイミングクラブでどのようなフェイズ分けをしているかはわかりませんが、水泳関係のサイトを参考にすると、おおよその段階はこんな感じです★泳げるようになるためのフェイズ★1. 水に慣れることから始め、水泳の基礎(姿勢・キック)を練習します。2. クロールの基礎から「息継ぎ」までをゆ...
7月はもう、センター試験対策にぶち込んじゃってくださいね。お盆休みまではもうセンター試験対策でOKです。メインがセンター対策で、サブが2次対策。飽きたら2次対策をすると言うことで。センター対策が一回りしたら、逆にして結構です。で、このフェイズ(フェイズ2)のゴールはセンター試験の過去問などで、安定的に70%以上の点数をとれるようになること。今やらないと、秋からセンター試験まであっと言う間に時間がす...
お盆(秋)までは、センター対策に全力を注ぐべし、の続きです。センター試験レベルの勉強を確固たるモノにすると、思わぬ副産物も手に入ります。というのも、2次試験レベルの問題を解くのが楽になるからです。2次試験レベルの問題というのは、基本問題をいくつも組み合わせてできていることが多いので、基礎学力があるのと無いのとでは、全然スピードが違います。たとえば昔の東大の数学の試験では、中学レベルの幾何の定理や、...
6月までにやるべきことは、試験範囲を一通り学習することと、受験のための基礎力の養成でした。英語で言えば、合格英熟語300 の例文丸覚えや、合格英単語600 またはシス単での単語チェック、大矢英語の読み方講義の実況中継などによる学習は、これらの基礎力養成のための勉強です。数学なら『一人で解ける数学シリーズ』( 河合出版)や『一対一対応の演習・図形の基盤/ 数式の基盤』(東京出版)などが基礎力と言うこ...
センター対策ができているかどうかの目安としては、模試や過去問で、80%以上の点数を取れることが一つの目標です。センター模試は、本物のセンター試験より難しくできていますから、そんなもんだと思って下さい。これくらいの点数が取れれば、本番でもたぶん85%近くの点数が取れるでしょう。その一方で60%未満なら、圧倒的に勉強量が足りません。ですから目標は、センター模試で各科目85%以上の点数を確実に取るという...
フェイズ1やフェイズ2は、基礎学力を構築するフェイズでした。フェイズ1は英語と数学の基礎学力を構築するフェイズで、合格英熟語300や合格英単語600、数学の木曽問題などを徹底的に繰り返すフェイズでした。そしてフェイズ2は、センター試験や共通試験対策で、英数以外の科目の基礎学力を固めるフェイズでした。ここまでは理系文系にかかわらず、共通の受験勉強<基礎>です。そしてこれからが受験勉強の、本番です。 ...
フェイズ3は「応用学力の基礎を構築するフェイズ」です。 フェイズ1・2でやってきたことは、実はセンターや一般の大学・中堅大学受験レベルの勉強でした。 しかしそれだけで、難関大学の試験問題に取り組むには、まだ少しギャップが大きいはずです。 そのために、フェイズ3では、志望大学のレベルに合わせた問題集に移行することになります。 具体的には、大学への数学の8月増刊「新数学演習」頻出英文法・語法問題10...
勉強の仕方はもちろん、中心をセンター試験中心から志望校問題にシフトさせなければなりません。 そしてこれからは、徐々に並列学習に勉強を切り替えなければなりません。 いつまでも問題集を1番から順に解いていっていては、いけません。 数学を例に取れば、『新数学スタンダード演習』や『マスター・オブ・整数』『確率』は、項目の前から順々に問題を解いていってもいいですが、『新数学演習』などの問題集は、なるべく項...
大学受験では、解くべき問題と捨てるべき問題を、的確に判断する能力がものすごく重要です。とにかくがむしゃらに解いていけばいい…そういうワケにはいきません。入試は、満点やいい点を狙う試験ではないのです。『いかに合格ボーダー点以上の点を確保するか』という試験なのです。たいていの大学は、65%の得点率で合格できますが、その65%の点を取るというのがいかに難しいことか。センター試験で少しアドバンテージを取れ...
ミキちゃん、久しぶり〜受験勉強は進んでるかな〜?「ん〜、まあまあ〜。センセーはどぉ?」センセーも、まあまあかな。「んで、今日は何の話?」今日は、受験する大学にターゲットをしぼった勉強についての話だよ。受験勉強のフェイズで言えば、フェイズ3だね。「フェイズ3?」受験勉強フェイズについては、前にも説明したよね。一応もう一度、復習しておくよ。次の表を見て。受験勉強のフェイズPhase-0 (学校で、基本...
ミキちゃん。それじゃあ、前回の約束通り、今日はフェイズ3の勉強法について説明するよ。「フェイズ3って、なんだっけ? 教えて、センセ」フェイズ3というのは、2次試験用の勉強をするフェイズだ。受験勉強を円滑に進めるための勉強がフェイズ1。センター試験で、十分な点数を取るための勉強がフェイズ2。そして、目指す大学の個別検査(2次試験)のための勉強をするのが、3番目のフェイズである<2次試験学力構築フェイ...
センター試験は、ミキちゃんも知ってるとおり、1月中旬だ。で、センター前の6週間は、もちろんセンター対策に全力を注がねばならない。理系のヒトなら社会、文系のヒトなら理科は、センター試験の点数が2次の点数に大きな影響を及ぼす。これらの科目は問題と解法をセットで覚えて対処することになるから、もう暗記だ。となると、準備には直前の6週間くらいは必要だ。そうなると、12月はもうセンター試験準備でいっぱいになる...
ミキちゃん、今週もフェイズ3の勉強法についてだ。「ふぁ?い」数学は、前に言ったとおり、新数学スタンダード演習とか、やさしい理系数学をやればいい。問題集を一通りやったら、今度は単元をまたいで、各単元の1問目ばかりヨコにやる。数列・確率・ベクトル・微積分・平面幾何・空間図形それぞれ1問ずつやっていくという形だ。時間がなければ、実際に問題を解かずに途中でやめてもいいし、あるいは、問題を見て解法だけ言うと...
早慶とか有名私学に良くあるマークシート方式も、問題を解くスピードと正確さが重要になってくる。たとえば、前置詞が5つくらいかいてあってその中から正解を選ぶ問題。要するに5択なんだけど、これなんて、熟語の知識や、たくさん英文を読んでないと、全然できない。コンプリヘンションテスト(内容把握)なんかは、長めの文章をドンドン読んで内容にあっている英文を選ぶ形式だけど、これで点数を取るには、とにかく速く読んで...
ミキちゃん、今回もフェイズ3の勉強法の話だよ。フェイズ3の受験勉強は、受験する大学にターゲットをしぼった勉強だ。だから1人1人、取り組む勉強は異なる。と言っても、数学なんかは難易度や傾向が少し異なるだけだから、問題のジャンルの優先順位を決めるだけでいい。しかし英語に関しては、難易度だけではなく、大学によって、出題形式が大きく違う。たとえば東大なら、英文要約パラグラフ穴埋め、条件英作文自由英作文、図...
でも実は、英語で一番差が付くのは、実は和文英訳なんだ!「和文英訳?」受験生にはあんまり知られてないことだけど、実は難関大学ほど、和文英訳の配点が高くなっているんだ。「え、そうなの?」センセーは京大しか頭にない受験生だったから、今まであんまり気が付かなかったんだ。でもいろんな受験生から相談を受けて、いろんな大学の入試問題を調べてみたら、京大並に和文英訳の配点の高い大学は、ホントに少ない。だって京大は...
「で、ウチは何をすればいいわけ?」英語は、英文和訳と和文英訳、+受験する大学の傾向問題。数学は、ハイレベル問題。国語は、記述問題と、古文・漢文。理系は理科の記述問題、文系は社会の記述問題。これらをやる。基本的に、全部記述問題だ。ミキちゃんの場合は、京大農学部を目指しているわけだから、英語は英文和訳と和文英訳をみっちりやればいい。京大の場合は、英文和訳と和文英訳しかでないからね。逆に東大タイプの大学...
やさしい理系数学 (河合塾SERIES)本書の特徴は別解が多いこと。良問により効率良く学習できることである。1Aから3Cまでの内容になってはいるが、並び順が1A2B3Cとなっているので、文系の人も利用できる。整数や平面幾何については確かにあまり詳しくはないが、その分野はそれぞれ深い内容を持っているので、このような理系全分野をカバーしたものには載せきれないだろう。それを学びたい人は、ある程度の覚悟を...
フェイズ3は、2次試験(個別試験)対策のフェイズだ。2次試験というのは、大学が個別に行う試験だから、大学によって問題が違う。国公立大学受験を考える人は、まずセンター試験だから、フェイズ1とフェイズ2は、センター試験に合わせた勉強だった。だから国公立を受ける人なら、みんな同じ事をやればよかった。ところが2次試験は、大学によって違う問題を解くことになる。だからフェイズ3では、自分の受ける予定の大学の出...
フェイズ2まででやってきたのは、センター試験対策だったよね。センター試験対策としては、これまでやってきたやり方で、十分だった。なぜならセンター試験は、記号選択式のマークシートだし、テストも高校レベルで平均60点くらい取れるように調整されている問題だから、学校の勉強がしっかりできたら、何十点かは取れたはずだ。だから、そこから点数をどうやって上げるかは、出来なかったところをやればいいって言うだけの話だ...
1問も解けないような最悪のケースを回避するためには、絶対点数が取れる分野を、1つでも作っておいて、そこをやる!「なんだ、センセー、それって得意問題をやるで、正解じゃん!」ミキちゃん、それは違うよ。得意な問題っていうのは、ミキちゃんが好きだから解けそうに思っているっていうだけで、実際に点数が取れるかどうかはわからない。数学なんかは特に、そういうことをやって失敗する人が多い。問題を解くのが好きな人は、...
数学や理科の場合は、前回言ったように、点数が取れる分野を作って、そこから突破口を開くという戦略になる。これはわかったね。「ふぁ?い!わかりますた?」だから今からやることは、自分がどういうジャンルの問題で点数が取れるか、冷静に判断して、確実に点数が取れるジャンルを徹底的に洗い直すってことだ。それでもって、問題を解く順番を自分なりに決めておく。微積分が得意で点数が確実に取れるなら、微積分から解き始めて...
11月になったら、本格的な受験シーズンまで、あと約10週間だ。大学受験の場合は、1月中旬のセンター試験、2月初めの私大入試、2月下旬の国公立2次試験という風に続くので、ちょうど10週間と言うところになるわけだ。ここで考えるべき事は、この10週間をいかに有効に使って合格を勝ち取るかって事になる。国公立大学を受験する場合は、センター試験が10週間後にあるわけで、とにもかくにもセンター試験で点数をしっか...