株式会社の資金調達方法

株式会社の資金調達方法

株式会社の資金調達方法

 企業の資金調達方法は、大きく分けて「負債debt」と「自己資本
(エクイティequity」に分類される。

 

 負債は期日までに返済されなければ担保の没収やそのほかの義務
を負う借入金で、ローンが返済されない場合には担保が没収される。

 

 だから負債が返済されない状況になると、倒産に結びついてしま
う(もちろん担保を設定して資本を貸すのは銀行である)。

 

 また社債も負債の一つであるが、この場合は無担保の債務となる。

 

 すなわち担保物件を設定しない借入金(利払いはもちろんある)
で、社債はさらに「優先社債」と「劣後債(れつごさい)」に分け
られる。

 

「優先社債」は利率は低いが優先的に返済を約束した社債であり、
元本の保証度は高い。一方「劣後債」は利率は高いが企業の業績が
悪いと期日には返済されない(返済が優先社債より後回しにされる)
タイプの社債である。

 

 貸し手の安全性から言うと、

 

(担保付きの借入れ金)>(優先社債)>(劣後債)

 

ということになろうか。

 

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■エクイティ、転換社債、ワラント債
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 一方エクイティ(自己資本)による資金調達には返済義務がない。

 

 株式所有者は企業が倒産した場合、すべての債務(借入金・社債)
の返済がすんだ後の残りの資産に対してのみ請求権を持つ。

 

 つまり企業が借金過多で倒産してしまった場合、その企業の株式
はタダの紙切れになってしまう。

 

 エクイティには「普通株」「優先株」「転換優先株」などの種類
があり、普通株の株主は企業の取締役会を任免する投票の投票権を
持つ(その他は投票権を持たない)。

 

 優先株とは普通株主よりも優先的に配当を受け取ることのできる
株式で、転換優先株は一定の比率で普通株に転換しうるという条件
付きの優先株である(ややこしいね)。

 

 また負債とエクイティの両方を組み合わせた資金調達方法もあっ
て、それが「転換社債」と「ワラント債」である。

 

 転換社債とは、支払期日時点でその企業の株価が高かった場合に
社債を株式に変えて受け取ることができるという社債である。

 

 たとえば90万円の転換社債(千株相当:満期五年、満期で100万円)
を発行した場合、五年後にもしその企業の業績が上昇し株価が上昇
して千株が150万円になっていたら社債の購入者は100万円の現金で
なく株式千株で返済してもらえる。

 

 また「ワラント債」は、ある期日にその企業の株式を千株○○円
で買えるという権利を約束した社債で、もしその期日に株価が値上
がりし、千株○○円以上の株価がついていればその差額を儲けるこ
とが可能になるという債権である(ただし株価がそれより値下がり
していて値上がりが期待できなければ丸損)。

 

 こういう転換社債やワラント債は、企業の業績がよければ株式を
発行するだけで資金をタダで調達できることになり、期日が来ても
「その金を返済しなくともよい」ことになるから、バブル期にはそ
ういう資金調達が大いに流行った。

 

 しかし現実にはバブルの崩壊によって企業の業績が悪化し、株価
は大幅に下がった。

 

 だから転換社債の購入者は株券よりも現金による返済を選択する
ようになったために、企業の資金調達は当初の予想資金調達コスト
を遙かに上回るコストとなってしまった(バブルの後遺症)。

 

 ワラント債をデリバティブ(金融派生商品:様々な融資や投資を
うまく組み合わせて高価い利益を出そうとした組み合わせ商品)に
組み込んだ金融商品は軒並み元本割れし、それに大金を投じていた
機関投資家(生命保険会社や農協など)は大損をすることになった。

 

(つづく)
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           今回の・・・

 

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 資本の「増資」というのは、株式を追加発行して資本金を大きく
すること。逆に「減資」とは、そうして集めた資本金を取り崩して
借金の返済にあてること。でも100%減資でなければ、株式はそ
のまま流通するので、株主はあんまり損にはならない、、
って、感覚的にはようわからん、、、

 

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