投資

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投資記事一覧

フィッシャーの分離定理

 古典的な金融経済学の特徴は、「経営者と投資家の間には利害対立がない」「企業によるファイナンスの決定は、経営者と投資家との対立とは無関係である」という仮定の下にある事である。-------------■フィッシャーの分離定理------------- ある店舗のオーナーが、近郊で支店の開店を考えてい...

フィッシャーの分離定理

 

続・フィッシャーの分離定理

前回のあらすじ---------- ある人が商売を始めようとする。 お金を投資して、店でも開こうとする。 このオーナーが借入をせず、自分の手持ちの資金を投資に回さねばならないなら、この投資がなされるかなされないかはオーナーの「好き嫌い(選好)」によって決定される。 しかしもしこのオーナーが銀行や市場...

続・フィッシャーの分離定理

 

純・現在価値

フィッシャーの分離定理(復習)---------- ある店舗のオーナーが、近郊で支店の開店を考えているとする。 オーナーはテナントビルを借り、スタッフを雇い、商品を仕入れ、地元の消費者に向かって開店を知らせる広告を打つ。 これらの投資によって期待する収益は、今後10年間に渡る売り上げから得られる利潤...

純・現在価値

 

資本のコスト

 前回の計算における金利rは、単なる市場金利ではないことに注意しておかねばならない。 資本コストrは、企業がプロジェクト資金を調達するために最低限支払わねばならない利子率の事なのである。 実際の資本コストは税処理や債務契約の制限条項、担保の安全性など、様々な条件で変化する。 借入先が一つであれば話は...

資本のコスト

 

株式会社の資金調達方法

 企業の資金調達方法は、大きく分けて「負債debt」と「自己資本(エクイティequity」に分類される。 負債は期日までに返済されなければ担保の没収やそのほかの義務を負う借入金で、ローンが返済されない場合には担保が没収される。 だから負債が返済されない状況になると、倒産に結びついてしまう(もちろん担...

株式会社の資金調達方法

 

モジリアーニ=ミラーの定理

借入金+株式調達金=企業価値---------- 企業の資金調達方法を「銀行借り入れ(あるいは負債)」と「株式発行」の二種類に限定して考えてみる。 また返済はもちろん負債が優先され、株主への配当や支払いは全ての負債が返済された後に行われるものとする。つまり株主は負債の返済後に残る収益を持ち株数に応じ...

モジリアーニ=ミラーの定理

 

ワン・ファンド・ポートフォリオ

モジリアーニ=ミラーの定理(復習)----------●第1モジリアーニ=ミラーの定理 企業を通じて分配される総収益Xが、ファイナンスに関する決定には影響を受けず、かつ、投資家は企業の株式を担保に企業と同じ条件で借入を行えるものと仮定した場合、企業の資金調達構成は企業価値に影響を及ぼさない。●第2モ...

ワン・ファンド・ポートフォリオ

 

情報と金融資産価格

効率的市場仮説---------- ある企業の株価がその企業のファンダメンタルな(根本的な)能力や価値をどのくらい反映しているかという問題は、大きな問題である。 投資家の期待は投資家自身に知りうる知識によるから、ある会社が近々ものすごい新商品を発売しそうだ、とか、別の企業は近々大きな有力企業と合併し...

情報と金融資産価格

 

近視眼的市場と近視眼的経営

投資が近視眼的になる原因---------- 多くの企業では、経営者と何らかのインセンティブ契約を結んでいる。 アメリカの場合、経営者になる人間は生え抜きの場合もあるが、外部から招聘することもよくあるから、どういう業績をあげればいくら報酬を払うか、ということを契約ではっきりさせるわけである。 で、イ...

近視眼的市場と近視眼的経営