雨の降らないヨーロッパの農業とは

雨の降らないヨーロッパの農業とは

雨の降らないヨーロッパの農業とは?

雨が降らないヨーロッパや他の国では
牧畜や酪農が農業の中心になった。

 

人間の食えない草や牧草
(クローバーやアルファルファなど)を
喰って大きくなる牛や羊を
ライブ・ストック
(生きている保存食)として飼い、
そしてその間隙を縫うようにして小麦やライ麦、大麦、
エン麦などと言った穀物を作るようになった。

 

三圃式(さんぼしき)と言うやり方で土地を毎年別の用途に用い、
地力や保水力を維持しながら農業を行うという方法で、
慎重に農業が営まれた。

 

しかし広い放牧地と牧草地
(冬用のエサのために草を生やしておく土地)を確保するために
森林を伐採して農用地として用いなければならず、
そうしてヨーロッパの大地は「畠だらけの土地」となったのである。

 

そういうわけで気づいてみると我々人類は、
食糧のためにいつのまにやら世界中で
大規模な森林破壊を進めてしまっていた。

 

日本や東南アジアではさっきも言ったように
山の中腹を削ってまで田畑が作られ、
そしてそのせいで洪水が増えた。

 

そしてかつてはヨーロッパ全土を覆っていた、
ヘンデルとグレーテルが迷い込んだような巨大な森林は、
小麦畑や牧用地として切り開かれ、
また草食性で大食漢のゾウで軍団が組めるほど豊かだった
アラブ・中近東の巨大な森林も様々な理由で
ついには何も生えない砂漠と化した。



古代四大文明のうち三つが滅びた原因

古代四大文明のうち三つが滅びた原因は、
農耕の発展や過剰な牧畜(過放牧)によって
森林の再生産が不可能になり、
エネルギー資源が枯渇したからだと言われている。

 

文明の進展に伴ってエネルギー源や食糧生産工場として
無秩序に森林を伐採したがために森林が喪失し、
そして過剰に増やされた牛や羊などが
樹木や草花の新芽を全て食べ尽くしたお陰で、
文明が衰退したと言うのだ。

 

牛や羊だって、
柔らかい新芽の部分を優先的に喰う。

 

だから新しい草や幹が生えなくなって森がなくなってしまい、
お陰で当時の貴重なエネルギー資源である
薪炭(しんたん)が取れなくなってしまったのだ。

 

四大文明のうち黄河文明だけがなんとか生きながらえた。

 

だがそれは薪炭に変わる石炭の発見と普及によってであり、
農業によってではない。

 

森林は破壊され続け黄河だって何度も氾濫を起こしている。

 

もう水が流れていない箇所もたくさんあって、
そのお陰で水質もかなり悪い。

 

日本のチームが一生懸命上流に木を植えているが、
それでも現地の森林に対する理解が乏しく焼け石に水のようだ。

 

つまり現在も農業による環境破壊はどんどん進展しているのである。

 

そうしてとうとうそれは地球文明全体を
衰退させる段階にまで進んできているのだ。

 

どうやら我々の文明も農業によって失われる運命らしい。

 

農業政策の根こそぎの転換がとうとう必要になった。

 

NEXT:文化を破壊しなければ環境は守れない

スポンサードリンク

このエントリーをはてなブックマークに追加