経験(エクスペリエンス)という価値

現代経済において、サービスはGDPの半分以上を占めるまでになった。

 

しかし今やサービス業もありふれた商品、すなわち「コモディティ」となりつつある。

 

すなわちサービスも規格化され、どこへ行っても似たようなサービスばかり提供されるようになった。

 

コーヒー・サーバーも、エスプレッソからカプチーノからドンドン作れるようになった。

 

サービス・マニュアルやヒューマン・ウエアが発達し、理容師・美容師・マッサージ師・整体師なども専門学校に行けばかなりの技術を会得できるようになってきた。

 

つまりサービスのオートメーション化が進み、サービスを提供するサーバーの育成も規格化されつつあり、比較的大量生産が可能となってきたのだ。

 

かつては職人芸を必要としたサービスも、徐々にノウハウが集積され整理されることによって、それほど職人芸的な修行が必要なくなったのだ。



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メーカーと消費者の間に入って、様々なサービスを提供していた中間業者も、IT革命によって「中抜き」に直面しはじめた。

 

どこに何があるかという情報を持ち、情報の非対称を利用して儲けていた卸や仲卸が、ITによってそういう中間利益をとれなくなり、その結果中間業者を省くことによって、サービス価格を下げることが可能になった。

 

つまりサービスを主体とする経済もすでにピークを迎え、さらに新しい経済的価値を付加しなければならなくなった。

 

ありふれた農産物を魅力的な商品として加工したり、ありふれた商品をサービスでくるんで高く売るように、今やサービスも、さらに上位の経済価値でくるんで売らなければ、止めどもない価格破壊競争に巻き込まれることとなったわけである。

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