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勉強の罠から逃れるには

ルイスの罠と呼ばれる現象は、経済発展がある地点で止まってしまうと言うことでした。

 

経済発展の初期には、単純労働力が必要なんですが、賃金率があがったり原材料価格が上がったりして、企業の利益が減って投資が減り、その結果として経済発展が抑えられるわけです。

 

経済発展というのは、投資によって新しい価値が生み出され、その結果、人々がより多くの価値を手にすることで起ります。

 

なので投資がないと経済発展はあり得ません。

 

中国が第二次世界大戦後もずっと経済発展できなかったのは、中国共産党が共産主義や自国主義にこだわり、投資について理解していなかったから。

 

海外からの投資を拒否し続けてきたせいで、中国国民はずっと低い生活水準に止めおかれてしまったわけです。

 

それが1980年前後から日本や欧米に留学生を大量に送り込み、海外からの投資を受け入れるようになって発展が始まったわけです。

 

学者や評論家を招いて先進技術や先進経済学を取り入れた結果、今や中国はGDPでは日本を抜いて世界第2位の国になりました。

 

海外からの投資がなかったらい、中国は今のようには発展できなかったのです。

 

経済を発展させるためには、そうしてどうしても投資がないとダメなんですが、賃金率上昇やインフレによって、投資に回すお金がなくなって発展が止まるわけです。

 

このルイスの罠から抜け出すには、伝統部門の近代化・生産効率を上げるとか、省エネとか、機械化とか、IT化とか、様々なブレイクスルーが必要となります。


一方、勉強の罠から逃れるには、何をすれば良いんでしょう。

 

勉強の罠というのは、簡単に言うと、やってもやっても学力が上がらない状態に陥るってことです。

 

その原因は様々でしょうが、ルイスの罠からのアナロジーで考えると「投資が止まる」「投資できなくなる」と言うことですね。

 

投資というのは、何倍ものリターンが期待できることに、手持ちの資本(お金と場所・時間)を使うということですから、効率の悪いことはやめて、効率の良いことをやらないといけないわけです。

 

労働者の賃金率や原材料価格が上がって儲けがでなくなった
→機械化して人件費を節約する
→省エネで製造コストを下げる
→外注して、製造コストを下げる

というようなことです。

 

勉強に関して言えば、「優先順位を決める」ということと、「やらなくて良いことを決める」ということですね。

 

この二つは同じようなことではあるんですが、実は違います。

 

優先順位を決めた場合、勉強が進めば順位の低いことまで手を広げることになりますが、そこでやはりまた勉強の罠に落ちる可能性があります。

 

一方、やらないことを決めた場合、無秩序にやることが増えたりはしませんから、効率は落ちません。

 

英単語を覚えると言うことに関しても、まず600語、次に1900語まで広げると決める場合と、1900語は覚えず600語だけにすると決める場合とでは、時間の使い方は変わってくるはずです。

 

くれぐれも勉強の罠に陥らないよう、プランを立てて勉強してください。

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