京大英語2009の感想
国公立大学の前期試験が終わりました。
京大の場合は後期試験がありませんので、京大を目指していた受験生は、実質的に受験終了ですね。
今年の問題を見ましたが、英語が難でしたね。
問題を見た瞬間、私、クラクラしました。
何が書いてあるのか、さっぱりわからん、、、。
10分くらい、フリーズしてしまいました。
出題形式は、例年通り下線部和訳5題・和文英訳2題というシンプルなモノでしたが、シンプルではあるものの、イージーではありません。
問題文自体は、例年よりかなり短かくなったんですが、一方、単語が難しくなり、逆に難しくなった感じです。
変な話、文章が長ければ、何を言っているのかいろいろ想像できるわけですが、短いとそれができないから、語彙力勝負になっちゃうんですよね。
こうなると次期は受験対策として、ボキャビルに力を入れ、難しめの英文を山ほど読まざるを得ません。
が、果たして、それだけで対策になるかどうか?というのも見落としがちなことです。
というのも国公立の英語では、かなりの日本語力が必要だからです。
国公立大の英語は、日本語力の試験?
現状では、英語という教科は、日本語の表現力も併せてトレーニングしている科目なんですね。
国語ではなぜか、読解にばかり重点が置かれていて、しっかりした文章を書くトレーニングをやりません。
おかげで、まともな文章が書ける生徒は少数派です。
これは就職してみると、よくわかります。
会議の議事録すら、まともに書けない人が山ほどいるんですから。
十年くらい前まで、東大の英語の試験では、一問目が英文の要約問題でしたが、それも道理ですね。
他人の言動や、文章の要点をつかんで、正確に表現する。
それができるだけで、相当の手練れです。
日本語は主語が脱落しやすい言語です。
しかも語順に、あまり厳密性がないわけです。
だから何となく書いても、それらしい文章になるわけですが、一意性(意味が一つに決まること)が無くなりやすいわけです。
一意性がない文章だと、いろんな意味に読めてしまうわけですから物事を正確に伝える機能は果たせません。
そういう一意性のある和文を書くことを要求しているのが、英語の英文和訳であり、だからこそ語彙力だけではダメなんです。
ああも読める、こうも読める、という、玉虫色の文章では、ダメなんですね。
だからいくらたくさん英単語を覚えても、日本語力がないと、国公立入試では合格点は作れません。
英語と日本語の双方に精通していないと、ダメなんです。
和文英訳に力を入れよう!
それから京大をはじめとする西日本の国公立入試では、和文英訳が重要な得点源です。
京大の場合は、7題中2題が和文英訳で、和文英訳は3分の1も配点されています。
これほど和文英訳の配点比率の高い大学は、滅多にありません。
また京大ほどではありませんが、阪大なども、3割前後が和文英訳や英作文になっていて、配点が高い。
なので和文英訳でしっかり点数をとれないと、苦しくなります。
というのも今年のように和訳が難しかったら英語で合格点を作るのは、無理ですからね。
ただ、和文英訳で点数を取るのは、難しい話でもないんですね。
しっかり準備しておれば、英文和訳よりはるかに楽。
というのも和文英訳というのは、使う表現を自分で選べるわけです。
和文の表現しているディテイルを多少損ねても、和文が伝えようとしていることを突き止めて、しっかり骨格だけでも英訳すれば、十分な点数にはなります。
もともと英訳しにくい和文が選ばれているわけですから、骨格だけでも正しく訳せれば、OKなわけです。
気の利いた表現より、確実な表現が求められるわけですが、これは時間のない理系の志望者には、うってつけの出題です。
無理して難しい語彙で表現して間違えるより、易しい語彙で確実に表現して点数を取ればいいんですからね。
そして和文英訳に真剣に取り組むと、副産物として、英文和訳も良くなります。
『文章を書く』『表現をする』という難しさがわかってくると、文章を読むときも、正確に読もうとしだすんですね。
そうなると、少なくともセンター試験レベルの英文なら、楽に読めるようになります。
なので、合格英熟語300などの英文を一通り覚えたら、少しずつ和文英訳の練習も始めてください。
おすすめは、語法や構文も辞書なしで復習できる桐原書店の『全解説 英語整序問題850』ですが、英作文パーフェクト演習などもいいでしょう。
頻出英語整序問題850 全解説