数学の学習戦略(2) 何をさておき三角関数!
何はさておき、まず三角関数です。
現在の高校のカリキュラムだと、三角関数は1・2年に無惨に分かれていますが、何もそんな風に分けて勉強する必要は全くありません。
サイン・コサイン・タンジェントの定義がわかって、関数のグラフが書けるようになったなら、正弦定理や余弦定理をさっさと片付けてしまいましょう。
グラフは、y = sin x , y = cos x の二つが描ければ、それで充分です。
他のグラフは、微積分を習って、グラフの描き方に習熟してからでも遅くはありません。
でももしこの辺でもし足が止まってしまうようでしたら、中学数学の図形のところと、三平方の定理のところを、しっかりやっていなかった可能性があります。
三角関数は、単位円(中心が原点で、半径が1の円)を描いて考えることが大事ですので、ここが怪しいと困ります。
というのも三角関数の基本定理である、(sin x)^2 + (cos x)^2 = 1 なんて、単なる三平方の定理ですから。
三角関数で一番重要なのは、習う加法定理
また正弦定理は円周角の定理から簡単に導くことができますし、余弦定理も座標を使って三平方の定理から楽に導けます。
だから正弦定理や余弦定理で四苦八苦している人というのは、中学の数学がまだ腑に落ちていない可能性もあるのです。
だからそう言う人はまず、中学数学の図形のおさらいから始めましょう。
そして三角関数で一番重要なのは、数2Bで習う加法定理です。
正弦定理や余弦定理も使いこなせなければなりませんが、絶対に忘れてはならないのが、加法定理です。
覚え方は、人それぞれのようですが、とにかくしっかり覚えてください。
加法定理さえ覚えれば、半角の公式や2倍角の公式、3倍角の公式なども、しっかり覚えていなくても導出することが可能です。
三角関数の公式は、まず導出方法をしっかり覚えましょう!