模試が主、勉強は従
勉強の仕方はもちろん、中心をセンター試験中心から志望校問題にシフトさせなければなりません。
そしてこれからは、徐々に並列学習に勉強を切り替えなければなりません。
いつまでも問題集を1番から順に解いていっていては、いけません。
数学を例に取れば、『新数学スタンダード演習』や『マスター・オブ・整数』『確率』は、項目の前から順々に問題を解いていってもいいですが、『新数学演習』などの問題集は、なるべく項目をまたがるようにやっていく必要があります。
そしてまたこれからは「模試が主、勉強は従」です。
先に実践問題やトライアルテストをやり、できなかったところの勉強を補強して弱点を減らしていく。これが肝要です。
たとえば、ここまでは
『新数学スタンダード演習』 平面ベクトル 1〜10番の問題を解く
と言うような直列型の勉強の仕方をしていた人が多かったでしょうが、
ここからは、
★ 『新数学演習』 奇数項の1番の問題をとく
(整数と整式の1番、三角比の1番、個数の処理の1番、ベクトルの1番、極限の1番…)
★ 『新数学演習』 偶数項の1番の問題をとく
(関数と方程式の1番、数列の1番、確率の1番、微分法の1番、積分の一番…)
といったような、並列型の勉強法の方が効果的になってきます。
覚えたことを、何度も引き出すことが重要
もちろん最初は、トライアルとして、週一回程度こういうやり方をして、他の日は特定のジャンルの勉強に没頭しても構いません。
問題集も、文系の人や数学が苦手な人は、『新数学スタンダード演習』やもっと簡単な問題集を使って、並列にやっても構いません。
大事なことは、「覚えたことを、何度も引き出す」ということです。
ただし順番にやる癖が付くと、順番が解法を思い出すキッカケとなってしまいます。
たとえば英単語をweep(泣く)、reassure(〜を安心させる)という順序で覚えていたら、もしかしたら頭の中で「子供がweepする」→「子供をreassureさせる」というイメージの連関ができているのかも、知れません。
意識してそう覚えるならまだいいですが、weepがセットで出てこないとreassureが何の意味だか思い出せないようでは、本番の試験では、何の役に立ちません。
つまり、覚えた知識を使えるようにするために、ランダムに覚えた知識を引き出すトレーニングが必要なのです。
メール会員のみなさんに配布している英語ワークの問題が、ランダムに近い形に配列してあるのも、実はそう言う理由からです。
数学も、ランダムに問題をやる必要があります。