テスト前に風邪でダウン
テスト前に風邪などでダウンしたときのお話です。
テスト直前で風邪を引いて、一気に元気がなくなることがありますよね?
あるいは、鼻が詰まって、何にも考えられなくなったり。
そう言う状況に陥ると、受験生は焦ります。
1週間くらい寝込むのは普通ですが、そう言う場合、どうしても何かやってしまいます。
こう言うときは、かえって症状が悪くなったりしますから、ここはもう先手を打って休んでください。
で、多少起きていられるようになったら、まず、気力の衰えを補います。
丹田呼吸法を身につけよう!
気力の衰えは、東洋医学的には「腎」の衰えなんですが、丹田(たんでん)呼吸法と、ネコのお昼寝ポーズで回復させます。
丹田呼吸法というのは、いろんな方法が紹介されていますが、基本的には、
- へその下あたりをふくらませて息を吸う
- 一旦息を止める、
- ゆっくりと息を吐く
というのをくり返すだけです。
ただ、丹田を意識するために、おへその下あたりに掌を当てます。
男性は左手を当て、右手をその上に重ねます。女性は右手を当て、左手をその上に重ねます。
そうして、掌の真ん中(労宮というツボ)を通して、身体の中にエネルギーが出たり入ったりしているイメージをします。これを10分続けます。
10分以上続けてもいいですが、10分以下だと効果が半減すると言います。
(以上、『小周天健康法』(棚橋明人・著)より抜粋)
なお、高岡英夫さんのゆる呼吸法という本には、呼吸法をやると、身体が固まりやすいので、ゆる体操などで常に身体をほぐすべし!と書いてありますので、無理に力を入れてはやらないでください。
布団の中で、ネコのお昼寝ポーズ
もうひとつ、精力回復にオススメの方法に『小動物のポーズ』というのがあります。
私はこれを、『ネコのお昼寝ポーズ』と勝手に呼んでいますが、非常に簡単です。
布団の中でうつぶせに15分ほどうずくまるだけなんですが、背中がだんだん温かくなる、不思議なポーズです。
ネコを飼った経験があるならご存じでしょうが、ネコってバタバタ走り回ったりした後、腹這いになってウトウトしていることが多いですよね。
前足を胸の下に畳込んで、目を閉じてウトウト。そこから寝入るに従って段々崩れていくんですが、ああ言う感じです。
やり方としては、
- 布団などの上に正坐する。
- 両手をグーにして、さらに手首を内側に曲げ、胸前に持ってくる。
- そのまま上体を股関節から折り曲げて、床に付ける
- 手と頭をリラックスできる位置に置く
- 15分くらいボーっと過ごす。
という感じです。
身体を折り曲げるのが苦手なら、クッションとか、バランスボールのようなものをお腹に抱えてもイイと思います。
私の場合は体が硬いので、布団の中で、たわら型のバランスボールを胸腹に抱えてボーっとしています。
机で何かしているときは、クッションを机の上に置き、頭と肩を預ける形でボーっとしています。
しばらくすると、背中や身体のあちこちが熱くなったりして、頭もスッキリしたりします。
まあ、そのまま寝てしまうことも多いですので、よだれや鼻水で当たりが汚れないように、バスタオルなど上に頭を置いてください。
※ネコが姿勢を正してウトウトしているときは、「ノンレム睡眠」状態だそうです。この時は、身体には力が残っていますが、脳は休んでいる状態で、免疫力がアップするようです。
逆にゴロンとヨコになったり、丸くなって寝ているときは、「レム睡眠」で、身体は休んでいますが脳は動いている状態だそうです。
片鼻呼吸法
最後に、鼻づまりなどに効果が期待できる呼吸法に、片鼻呼吸法というのがあります。
これは、ヨガの1つの流派のやり方だそうで、うまく行くと鼻が通って、頭がスッキリします。
この前、NHKの『ためしてガッテン』という番組で、蓄膿症の特集をしていましたが、それによると鼻の穴のヨコには8つの穴(副鼻腔)があって、ここに牛乳瓶2本分の鼻水がたまるんだそうです。
鼻水というのは、普段でも1日に1.5リットルくらい出るそうですが、副鼻腔が炎症を起こすと、黄色い鼻水になります。
横穴が塞がった状態になって、膿が頭蓋骨の内側に溜まるのが、蓄膿症です。
こうなると、勉強どころではありませんから、黄色い鼻水が続くようでしたら、耳鼻科に早めに行ってください。