国公立しか受けない人は
受験生の皆さんは、受験票も提出し、いよいよあとは私学・国公立の2次試験を受験するだけになりました。
あとはもう体調を整えて、試験を受けて合格するのみ!
… ですか?
私学をたくさん受験する方は、まあ良いでしょう。
でも、国公立一本の方は、復習一辺倒で頭がぼやける可能性があります。
なぜなら、私学を受験される方は、初めての場所で初めての問題に向かうチャンスがありますから、新しい刺激があります。
ところが、国公立しか受けない人は、あと3週間弱のあいだ、身動きがとれません。
遊ぶわけにもいかないし、新しい参考書を読み始めるにはちょっと時間が足らないし…
でも、頭は刺激しないといけません。
刺激しないと、毛根が死んで、新しい毛が…
というのは頭髪の話ですが、とにかくなにか新しい刺激を与えないと、脳は休んでしまいます。
「じゃあ、何をすれば良いんだ?」
お答えしましょう… 今までやってきたことを、別の角度からやり直すのです。
たとえば、英単語の復習をするのだって、同じ単語集を繰り返しているだけでは刺激になりません。
それをやるくらいなら、別の単語集のCDでも聞いて、自分の知識を確かめた方がはるかに良いです。
別の基本問題集でクロストレーニング
合格英熟語300や合格英単語600レベルの語彙でしたら、問題集などで度々目にしますから、いろんな使われ方をしているのに出会っているでしょう。
でもそこから上のレベルの語彙は、そんなに毎日目にするわけでもありません。
目にするのは、同じ単語集の同じページの同じ場所だけだったりします。
それでは覚えた知識を脳から引き出して使うと言うことになりませんから、役に立ちません。
そこで自分の使っていたモノでない語彙集、たとえば「英単語ピーナツほどおいしいものはない」などのCDを聞くことによって、クロストレーニングをすることができます。
これなんかCD付きで千円ですし、ただ聞いてわからないところを調べれば良いだけですから、十日もあれば1冊できます。
また最近、掲示板に「横山ロジカル・リーディングの実況中継」についての質問をくださった方がいらっしゃいますが、この本なんかもお薦めです。
ご質問自体は「データとワラントの違いがよくわからない…」というものでしたが、自分の志望する大学の過去問などに当てはめて考えてみれば、問題に対する理解も深まるでしょう。
長文読解がたくさん出される大学(たとえば九州大学とか)等を受ける方には、良いでしょう。
数学なら、最近改訂版が出た河合出版の「やさしい理系数学」、あるいは良問プラチカくらいが良いかと思います
(もう使っている方は、別の薄目で解説の詳しい問題集)。
過去問をもう一度解きつつ、できなかったジャンルの問題を全部やる…というパターンで良いかと思います。
あとたった3週間足らずなのに、今からお金を出して買うのはもったいないと思うかもしれませんが、たった2~3千円です。
あなたの今まで勉強してきた中身を確かなモノにするための出費ですから、これくらいは投資して、めいっぱい残りの時間を充実させて試験に臨んでください。