放射能や放射性物質は、時間がたつと減ります。
なので脳死や腸死のように、すぐに死ななければ、
生き延びる確率は相当高くなります。
原発事故で問題となるのは、
ヨウ素の同位体のヨウ素131(半減期8日)と
セシウムの同位体セシウム137(半減期30年)なんですが、
ヨウ素は半減期が8日ですから、
8日後には半分になりますし、
16日後には4分の1になります。
半減期の10倍ほど時間がたてば、
千分の一にまで減りますから
放射性ヨウ素を体内に取り込んでも、
3ヶ月くらい持ちこたえれば、
生き延びることができるわけです。
またセシウムは半減期が30年と長いですが、
100~200日で体外に出ていくと言われています。
セシウムはアルカリ金属(Ⅰ属)で、
カリウムやナトリウムと同系統のミネラルで、
本来カリウムが入るべき所に入ってしまい、
そこでとどまって放射線を出すわけですね。
ミネラルはドンドン入れ替わる
ただしこれらのミネラルが、
細胞内にずっと止まっているわけでもありません。
特にナトリウムは、身体からすぐに逃げ出そうとします。
カリウムは定着性があるので陸地に多いのですが、
ナトリウムはどんどん流れて海に出て行きます。
地球上にカリウムとナトリウムは
だいたい同じくらいあると言われていますが、
海が塩辛いのは、そう言う性質なんですね。
(カリウムは渋い味です)
なので人間は毎日塩分でナトリウムを補給して、
細胞にナトリウムを送り込むのですが、
ナトリウム濃度が高まると、
代わりにカリウムが放出されることになります。
細胞にはカリウム・ナトリウムポンプというのがあって、
カリウムとナトリウムがしょっちゅう入れ替わっています。
それでカリウムの部分に入ってしまったセシウムも
200日弱で体外に出るわけですね。
だから3ヶ月から半年くらい持ちこたえれば、
放射能の害はかなり減らせることになるわけです。
だから放射能が心配ならば、これから毎日、
とろろ昆布でも食べてください。
昆布はヨウ素を始め、ミネラルが豊富ですから、
放射性物質のヨウ素やセシウムを吸収するのを防げます。
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