大震災・大津波・原発事故のトリプル災害で、
今年の夏は電力の供給量が足りない。
どうしよう...
そんな中、またまた怪しい情報が
ネット上に流れているらしい。
というのも
東京電力は、十分発電能力があって、
夏の電力くらいはまかなえるはずだ、
と言うもの。
「え、そうなんだ?」
と思って記事を見てみたら、
「東電は、たくさん持っている揚水発電所の
発電量を計算に入れていない」
という。
日本のマスコミも、ここまで落ちたか...
揚水発電というのは、
発電じゃありません。
それどころか、
揚水発電は、
エネルギーの無駄遣いです。
というのも、揚水発電というのは、ただの水力発電で、
ただ水を上げたり下ろしたりを繰り返しているだけだから。
揚水式発電の仕組み
水力発電では、ダムに溜めた水の落下エネルギーで、
発電機を回して発電する。
ただそうすると、ダムに水がないと発電できないので、
ダムの下にもまたダムを造って、
そこにたまった水をポンプで上にくみ上げるという仕組みだ。
たいていの場合、昼間は水力発電で電気を起こし、
夜の電力需要が小さくなって余剰電力が発生したら、
それを使ってポンプで水をくみ上げる。
しかし世の中にはエネルギー保存の法則というのがあるので、
水を流したときに発電したエネルギー以上の電力を使って
水をくみ上げることになる。
つまり繰り返せば繰り返すほど、
エネルギーロスが大きくなるから、
結局、何度か繰り返したら最初の発電量もパアになってしまう。
要するに、夜に余った電力を、昼間に回すための、
電力貯蔵システムが揚水発電と言うものだ。
なので、揚水発電では、発電していないってことで、
この発電量というのは、発電能力に入れられない。
だってやればやるほど
エネルギーの無駄遣いになるわけだから。
こんなデマまで信用する人がいるなんて、
情報社会って怖いね。
Pre >
自然エネルギーの可能性と原発の必要性
Next >
ランドラッシュ、いよいよ食糧高騰が本格化