今日は久々に英文の紹介から。
When the going gets tough, the tough go shopping.
難しい単語は一つもありませんが、
果たして日本語に訳すとどうなるか。
難関大学の英語のテストでは、
こういう文章ってけっこう出ますよね。
私が最初に大学受験をしたのは1979年で、
共通一次テストが始った年です。
共通一次テストというのは今で言う、
大学入試センターテストというヤツですね。
マークシートもこの時初めて導入されました。
40万人もの試験の答案を採点するには、
機械でないと無理だと言うことで、
マークシート試験というのが採用されたわけです。
で、当時はマークシートを早く塗りつぶす練習など、
よくやった覚えがあります。
まず外側のマルを鉛筆でなぞってから、
内側を5秒以内で素早く塗りつぶす。
鉛筆も尖りすぎだと塗りつぶすのに時間がかかるので、
わざと先を丸くしたモノをたくさん用意したりしました。
今でも多分、鉛筆を10本くらい持っていく受験生も多いでしょう。
センター試験はスピードが勝負ですから、
一々鉛筆を削るような事を呑気にやっておれないので。
で、当時の英語というのはもう、
英単語力の勝負みたいな所がありました。
とにかくまず英単語を3000とか4000とか覚えないとダメ。
でも90年ころからは、難しいテクニカルタームよりも
見たことのある単語だけれど、意味がわかりにくい表現で
出題する大学が増えました。
難しい英単語を出題すると、
その英単語を知っているかどうかで
点数が大きく左右されてしまい、
結局、英単語覚え競争になってしまうんですね。
だから英単語を覚える競争ではなくて、
頻出の表現をスラスラ理解するというのが重要。
まあだから私なんかは、単語より先に
熟語を覚えろと言っているわけですが。
見たことがある単語でも訳せない
When the going gets tough, the tough go shopping.
格言ではなくて、スーパーか何かの宣伝文句のようです。
ポイントは、「ゴーイング」が一体何を差すのか?
日本語で言うと何が一番近い言葉なのか?
...ということですね。
gets tough は「困難になる」
the toughは「タフな人」
ということですから、
「ゴーイングが困難になったとき、
タフな人は買い物に行く」
...と書いてあるわけです。
こういう、一見、中学生でも読めるような英文なのに、
何の意味だかわからないと言うのは、
出題者にとって狙い目ですね。
因みにgoingの意味はこちらに書いてあります。
つまり日本語にすると、
「状況が厳しくなると、タフな人は買い物に行く」
と言うような意味だそうですね。
goingは進み具合だとか進捗状況、スピードも意味するんですね。
a going business うまくいっている事業.
と言う用例も載っています。
和文英訳で使えそうですね。
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