ドイツの自動車メーカーBMWが、
自動車生産ラインの電力を風力発電で賄うことにした
というニュースが載っていました。
ドイツ自動車大手BMWが2013年末をめどに、
ライプチヒ工場の生産ラインを
風力発電で稼動させる計画だと、
22日の独自動車専門紙Automobilwocheが報じている。同社によると、風力タービン4基を導入し、
生産ラインに必要な電力をまかなう計画。
年間生産目標は20万台、1日当たり740台のライプチヒ工場を
自然エネルギー利用のモデル工場とし、
最終的には全世界の生産ラインを風力発電で動かす考えという
引用もと→http://www.afpbb.com/article/economy/2821547/7664659
ドイツでは緑の党が躍進して以来、
脱原発路線で自然エネルギー開発に力を入れてきたわけですが、
とうとう企業まで自然エネルギーで工場を動かすことにしたようです。
注目すべきはやはり、企業が自分で発電所を作り、
自分の工場で使う電力を賄おうというところ。
発電所を自前で持っている企業と言えば、
日本では製鉄・鉄鋼関係や、JRグループなどですが、
今回の震災の影響で、自前で電力を作らないと
工場の操業に支障が出ることがわかってしまったので、
こういう動きはこれからもドンドン拡大するでしょう。
以前にも書きましたが、欧米や中国などでは、
風力発電所の開発が活発で、スペインなどでは、
風力発電が最大の電力シェアをとるなどして話題になりました。
風力発電の利点は、自然エネルギーとしては稼働率が高いことで、
稼働率で見ると太陽光発電の2倍もあると言うことです。
太陽光発電の場合は、明るい昼間しか発電できませんので、
年間を通じての稼働率は約10%。
一方の風力発電は、風さえ吹いておれば
夜中でも風車は回り続けますから、稼働率は20%以上。
なので欧米では太陽光発電よりも風力発電が信頼されており、
年々発電量が増え続けています。
何しろ基本的な仕組みは、
風車と発電機と蓄電池という簡単な仕組みの発電ですから、
場所さえあれば3ヶ月程度で建設できて発電を始められる。
ということでドンドン風力発電所が建設され、
アメリカや中国などでは風力発電量世界一の座を争っている状態です。
日本でも北海道や東北地方には風が年中吹いているところが多く、
かなりの電力が風力で発電できると見込まれています。
ところが日本の場合、風力発電の適地は農地や山林になるので、
様々な法律が障害になってなかなか建設が進まないのが
現状のようです。
電力の買い取りにも量的な上限が定められていて、
要するに頑張って作っても採算が合わないということのようです。
発電でも日本は、いつの間にやらガラパゴス化していたんですね。
失われた20年の間、日本は一体何をやっていたんでしょう。
グローバル・スタンダードとか言いつつ、
ガラパゴス化してしまったのはなぜなんでしょうか。
自民党政権時代の失敗と言えば失敗なんでしょうが、
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