英語がなぜこれから重要になるのか。
21世紀はアジアの時代、だから中国語だ!
といって中国語を勉強しても、なぜ意味がないのか。
理由の一つは、これから伸びる国というのは、中国語の国じゃないって事ですね。
中国はある意味もう、先が見えているわけです。
2003年に、ゴールドマンサックスというアメリカの大手投資会社が、
これからめざましい経済発展を遂げる国として、
BRICs(ブリックス)という国々に注目しました。
ブリックスというのは、ブラジル・ロシア・インド・中国の頭文字を取ったもので、
ゴールドマンサックスの予想によると、21世紀後半には、
中国とインドがGDPで世界第一位と第二位を占めるだろうと言うことです。
この四つの国で、一番先に経済発展が進んでいるのが中国で、
インドやロシアは最近ちょっと停滞気味ですね。
しかし実は、中国はもうすでにピークが見えていて、
なんと2015年には労働人口がマイナスになるんです。
労働人口が減ると言うことは消費も減ると言うことですので、
2015年前後には経済成長も低成長になるって事ですね。
原因は、1979年に始まった「一人っ子政策」です。
結婚しても、子供は一人しか作っては行けませんよ、という政策です。
毛沢東時代に、産めよ増やせよと子供を作ることを奨励した結果、
中国は人口が大爆発して食糧難になりました。
当時の中国というのは、海外から食糧を輸入しようと思っても、
お金がなかったからできませんでした。
なのでまず国内で農産物の増産を測るために、たくさんできたら、
自由市場で売って良いよと言う形に変更しました。
そして四つの経済特区を海辺に作り、
そこで世界中から工場などを誘致して、外貨を稼ぎ始めたわけですね。
中国の快進撃は、だから30年前のこのころに淵源があるわけです。
ところがしかし一人っ子政策が始まって30年たってみると、
かなりいびつな人口構成になってしまいました。
そして2015年には労働者人口の増加がとまり、
2020年には人口増加がマイナスになると言うわけです。
人口増加が止まれば、人口増加による経済発展も当然止まりますから、
下手をするとこのころにはマイナス成長に転じる可能性もあるわけです。
そうなるとどうなるか、事実上、共産党の独裁国家である中国政府ですから、
全く予断を許さない状況なんですね。
中国の最近の危うい行動は、その予兆であると捉えた方が良いと思います。
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