ミキちゃん、英語の参考書に続いて、理科の参考書のサイトも作ったよ。見てみて。
「ふ~ん。また作ったの? いつも思うけど、そんなヒマ、よくあるね~」
PLAMO(<プラモ2.0> )っていうツールを使って作ってるからね。本とか商品のリストと1日休みがあれば、1サイトくらいは、すぐ作れるんだ。
ただしたいてい徹夜だし、どういうサイトを作って、どういう内容にするか…って言うのは、1日では決められないけどね。
たとえば参考書サイトを作るって言ったって、世の中にある参考書を全部載せても、意味無いでしょ?
サイトに来てくれる人って言うのは、効率的に勉強するために何かイイ本がないかな~…って、来てくれるわけだ。なのに似たような本を何十冊も紹介しても、役に立たないワケ。コレとコレとコレ!って、3つくらいに絞ってあげないと。
この絞るって言う作業が、とっても難しいんだ。何せ参考書や問題集って言うのは、山ほどある上に、毎年さらに新しい本が出版されるからね。
「ふーん。でも3つだって、多いじゃん。1コになんないの? 大学受験は、これ1コでOK! って。」
そういうのがあれば、いいだろうね。でもムリだ。だって勉強というのは、段階やレベルがあるんだから。
そして受験生各々が、違う目標目指して勉強しているわけだから。
みんながみんな、東大を目指しているワケじゃない。それに受験生がみんな、同じ環境にいて同じ状態にいると言うワケじゃない。なのにどんな人にも合う参考書・問題集なんて、まあ無いだろう。あったとしても、相当分厚くなるだろうし、使い方がまた難しいだろう。
春にも言ったけど、受験勉強って言うのは、バウムクーヘンを作っていくようなものなんだ。だから、まず内側の小さな一周目をしっかり繰り返して、そこからちょっとずつ外側に大きくしていかないと結局また最初に戻らないといけなくなるんだ。
だから、英単語・熟語なら、
- 合格英熟語300をやって、
- 合格英単語600をやって、
- あとはシステム英単語か英単語ピーナツのCDでも聞いて
- 語彙を増やせ
…ていう感じになるわけだ。
物理だったら、最初に『橋元のはじめからていねいに』をやって、次に『名問の森』。そしてさらに満点狙うなら『難問題の系統と解き方・物理』も、…って風に、一回りずつ大きくしていく。
つまりその時点の学力に適した参考書を使うことが大事であり、とにかく一周して概観を得ることが重要なのであって、分厚い問題集をやることが大事なんじゃないってことだ。
そしてそのために最初の単語集や問題集は、可能な限り単語数や問題数が少なくて、説明が多い目のものにしないといけない。それを選ぶのが、センセーの力量ってもんだ。
うすめの参考書・問題集を3つやれ
「んじゃセンセー『コレ一冊で全部OK』っていう参考書は、全部ダメなわけ?」
結論から言うと、ダメだろうね。
もちろん、各科目1~2冊の参考書で東大や京大に合格する人って、確かにいるよ。でもそう言う人は、本当にまれだ。たいていは地域トップの進学校の出身で、教える方も超一流の先生。
青チャートで東大合格!なんて書いているWさんも、実は灘高だし(^o^)
高校3年生までは劣等生だった…なんて言ってみても、周囲にはデキル見本が山ほどいるから、やる気になればデキルヤツの真似をすればいいだけ。そしてさらにWさんの本を読んでいると、実は、『難問題の系統と解き方・物理』の服部先生の講義も受けていたらしい。
センセーも何を隠そう、大阪・豊中のYMCA予備校で、服部先生の講義を受けて、物理が分かったクチだから、それがどれだけ貴重な体験なのか知ってる。センセーが京大に最初に合格したときに、物理でほぼ満点とれたのは、ハッキリ言って服部先生の講義のおかげだよ。何せ高校時代は、運動方程式の意味さえ理解できていなかったからね。
「へ~、そうなんだ~」
つまりそう言う風に参考書以外から、一流の『学び』を得ることができたから、参考書は1冊で済んだ…ってことだね。
でも普通の高校では、そんなことはまず望めない。逆に1900とか、できなくなる方法を強制されたりして、返って成績を落とすのがオチだ。
いくら『難問題の系統と解き方』が優れた本でも、これを高1に渡すのが無茶だというのは、誰だって分かるのに、1900は平気で渡している。
構文150とか、英文700とか、教える側として覚えさせたい気持ちはわかるけど、それをこなせる生徒って、一体何人いるんだ?生徒の殆どがこなせないようなモノを与えて、それをやらせるのは、ハッキリ言って時間と脳力の無駄遣いだね。そんなムダを平気でやっていたら、東大・京大に合格できるモノもできなくなる。
英語だけで合格が決まるワケじゃないんだから。
理想を言えば、単語集・問題集は2ヶ月以内に終わるものがベストだね。それ以上かかると、せっかく覚えた知識も消えてしまう。これは『最新脳科学が教える高校生の勉強法』にも載ってたと思うけど。
そういうわけで、見てね。
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