「センセー、ウチの友達で、世界史がじぇんじぇんわかんないってコがいるんだけど、なんかいい参考書とかない?」
世界史? そのコ、センター試験、受けるの?
「国公立目指してっから、受けると思うよ」
う〜ん。ちょっと待って。そーだなあー。
世界史の勉強で大事なのは、タテの軸とヨコの軸を確認しながら覚えることだね。
特にセンター試験などは、同時期に起こったことを選べ、とか、同時期に起こっていないモノを選べというような設問があって、全然別地域の事件などが取り上げられていたりするよ。
たとえばヨーロッパでは、こういうことが起こっていたけど、同時期に中国ではこういうことが起こっていて、関連性は何か?とかね。
つまり、世界史というのは、世界同時進行で起こっている出来事を意識しつつ、各国・各地域の歴史的事件を押さえていくことが重要なわけだね。
そう言う点を意識した参考書が、ある。
タテから見る世界史—試験で点がとれる (大学受験V BOOKS)
ヨコから見る世界史—試験で点がとれる (大学受験V BOOKS)
これは世界史をまず各地域・各国ごとにタテにまとめた上で、次のヨコに見るという構成の参考書。
タテ編は大雑把に各地域・各国の歴史の流れをまとめているだけで、あまり役に立たない…という意見もあるだろうけど、このタテ編でも良く出てくる事件というのがいくつかあって、それが実はヨコにつながっていたりするんだ。これが実は世界史を俯瞰したイメージを作るのに、非常に意味がある。
だからタテ編を簡単にやったあとで、ヨコ編に移るというのが一番効果的な利用法だろうね。
まあ、世界史をすでに相当やっているミキちゃんは、ヨコ編だけでイイかも知れないけど。
そうして世界史の全体像が理解できるようになったら、1問1答用語問題集などをやって、そのあとで、センター試験の過去問に取り組めばいい。
世界史がトンチンカンな人は?
「センセー、でもそのコ、どうもそう言う参考書、ちょっと苦手みたい。どっちかっていうと、実況中継とか、ああいうのが好きみたいなんだけど」
う〜ん、世界史がどうしてもできない、苦手だ…という人には、講義風の参考書がイイね。
人間って言うのは、話し言葉で書かれたモノを読む方が、理解しやすかったりするからね。
センセーのオススメは、
NEW青木世界史B講義の実況中継 (4) (The live lecture series)
だね。
他には、<はじめからていねいに>シリーズの『荒巻の世界史の見取り図』という本もあるけど、こちらは多少はしょりすぎの感じがするよ。
ナビゲーターの方は、基本的にモノクロ印刷で落ち着きがある。一方実況中継の方は、多少赤字が多くて気になるね。まあでも、この程度は慣れれば大丈夫かも知れないね。
ナビゲーターの方は社会科の教科書で絶大なる人気の山川出版だけに、落ち着いた口調で書かれてるね。
一方の実況中継の方は講義を文字に起こしただけ合って、くだけた表現や冗談・ゴロ合わせなどが盛り込まれてる。この辺はもう、個人個人の好きずきだから、好きな方を選べばいい。
で、これが終わったら、簡単な方の一問一答問題集をやりつつ、センター過去問で練習だ。
センターの過去問は、18年分、30回分以上の問題が載ってるので2次で記述試験がなければ、あとはもうこれだけでイイかな。
「よっし、わかった! じゃセンセー、お金貸して。今から本屋さんで買ってきてやるから」
・・・なんだ、世界史が苦手なコって、自分のことだったのか(^o^)
友達のことなんて心配してるから、なんかヘンだと思ったけど・・・
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