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東大の英語・京大の英語(1)

 ブックオフなどの古書店では、赤本が結構たくさん並んでいます。

 受験を終えて、赤本を古本屋さんに持ち込む人が多いのでしょう。

 このサイトの記事を読んでいる方にも、東大志望の方がたくさんいらっしゃるので、間違ったアドバイスをしないようにと、私も三月末に東大の赤本を一冊買いました。

 そしてじっくりと問題を読んでみると

「相変わらず、東大を受ける人は大変やなあ…」

と、つくづく思います。

 というのも、もう数十年も出題形式があまり変わっていない京大の英語と比
べ、東大英語は毎年のように設問内容や、その分量が変わっているからです

 たとえば、ここ数年、大問【1】(1)の設問は、ここ1995以前より「内容を要約せよ」という設問だったのですが、2004年は
「次の英文中で論じられている事例から一般的に何が言えるか。60〜70字の日本語で答えよ」

に変わっています。要約から、内容の一般化に変化したわけです。

 そして【1】(2)の空欄にあてはまるセンテンスを選ぶ問題も、空欄の数自体は6コ→4コと減少したものの、埋めるセンテンス自体は昨年の1行〜5行とはちがい、6〜9行となっています。

選んだ問題文によって、毎年分量が変わるのでしょうが、設定された空欄の数自体も、毎年ころころ変わるようなので、配点の目安が全然わからず、受験生泣かせです。

 大問【2】のライティングも、変わりました。

(1)は、昨年はグラフを見ての自由英作文、一昨年は会話文の空欄に英文を作って埋める問題でしたが、今年は「片道2時間の自宅通学がよいか、アパート暮らしがよいかを英語で書け」という問題です。

(2)は、登山隊の隊長が、これからの登山の方針を隊員に日本語で述べたモノを、英語で外国人隊員に説明するという設定の英作文で、一昨年の内容に戻りました。

 大問【4】の英文整序も、昨年はただ並び替えるだけだったのが、今年は一語不足となって難易度が増しています。

 2004年春の入試問題を参考に、東大の出題をリストにしてみると以下のような感じですが、2003年と比べても細かい設問設定はかなり変わっています。

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<東大英語2004前期>120分

【1】★英文の内容把握
 (1)英文の内容要約(語数指定)
 (2)空欄センテンス補充(選択肢)

【2】★ライティング
 (1)テーマ付き自由英作文
 (2)和文英訳

【3】★リスニング★30分
 (1)内容一致選択
 (2)空所選択
 (3)内容一致選択

【4】★整序と英文和訳
 (1)英文整序+空欄補充
 (2)下線部和訳

【5】★総合問題
 内容一致選択・空欄補充・下線部和訳・語法問題など

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 東大英語の特徴は、だから、文章を素早く読み、答案を素早くまとめ、語法も広く知り、空欄補充や内容一致選択やリスニングなどの出題形式にも素早く対応できることを要求している、ということのようですね。

 東大英語に対し、京大英語の出題は非常にシンプルです。というのも、英文和訳と、和文英訳の2タイプの設問しかないからです。

※今春(2005)は多少出題形式が変わりましたが、やることはやはり英文和訳と和文英訳中心のようです。

 さて東大英語の120分のうち30分はリスニングですので、他の4問は90分で処理しなければなりません。

 一方、京大英語では、その90分を全部使って、英文和訳と和文英訳だけを、やるわけです。


 語法問題も、空欄補充もありません。英文整序問題もありません。自由英作文もありません。

「そんな問題はセンター試験の内容で十分だ。だから二次(個別)ではやらない」というとこでしょうか。

 リストを作ると、こんな感じです。
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<京大英語2004前期>90分

【1】英文和訳・3問

【2】英文和訳・4問

【3】和文英訳・2題
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 東大英語のリストと比べて、異常に簡単です。シンプル! としか書きようがありません。

 もちろんだからと言って、簡単なわけではありません。京大英語では、英文の精読力や、和文英訳の能力が厳しく試験されるのです。

 そして複雑な構成の英文を解きほぐし、それをうまく再構成して、日本語としてちゃんと読める文を書かねば、点数にはなりません。

 また日本語の意味するところを正確に読みとり、それを英文でうまく表現できねば、点数にはなりません。

 東大で出題されるような語法や、空欄補充の問題がいくらできても、1点に
もなりません。

 自由英作文もないので、自分の意見も混入できません。そう言う意味では、東大の英語よりはるかに難しい(点数を取りにくい)と言えます。

 京大の英語とは、まさに日本語←→英語の翻訳なのです。

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