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箸は、何十年も使っているが...自分にOKを出したら、そこで上達は止まる!


「箸は、何十年も使っているが、使い方は上達していない」


これは、武術研究家の甲野善紀(こうのよしのり)さんと、脳科学者の茂木健一郎(もぎけんいちろう)さんの対談本に載っていた言葉です。


これです↓


響きあう脳と身体 (木星叢書)


茂木健一郎さんは、最近マスコミに引っ張りだこの人で、NHKでも対談番組を持っておられますが、要注意ですね。

というのも最近は勉強法の本がベストセラーになったので勉強法の先生のように思っている方もいるでしょうが、実は脳科学者としても、いろんな本を書かれています。

これがまた、国語の問題文としてちょうどイイ感じなんですね。先日の中学受験の模試でも、文章が使われていました。

設問がちょっと???だったのですが、国語の問題ってなかなか作りづらいようです。


※参考:「国語」試験問題の作り方


国語の問題文としてよく使われる文章には流行廃りがあって、ここ数年は、養老孟司さんが目に付きましたね。

養老先生は以前から読みにくい文章をたくさん書かれていて、試験にもよく使われていたんですが、口述筆記で読みやすい『バカの壁』が大ヒットしたせいで、中学入試や高校入試でも文章が使われるようになりました。

因みに私が受験生の頃は、小林秀雄さんや吉本隆明(吉本ばなな父)さんを読めとよく言われたものです。

センター試験でも、ベストセラーになった本の文章が、忘れた頃に出題されることがあるので、
本は読めるときに読んでおいてください。

一方の甲野善紀(こうのよしのり)さんは、武術研究家です。

元々は合気道を稽古されていた方なんですが、江戸時代の武術家の境地に到達しようと毎日のようにいろんなコトにトライされています。

巨人の桑田投手を復活させたことで注目を浴びましたが、最近は、老人介護のための身体の使い方でも有名ですね。

こちらも山ほど本が出ているので、実用書以外のモノを一冊くらい読んでおいた方が良い人ですね。


難解な文章を書かれる作家の場合は、対談本でその人の考え方をあらかじめ知っておくと他の文章も読みやすくなります。

吉本隆明さんも栗本慎一郎さんとの対談本を読むと、多少読みやすくなります。(これ、秘訣です。)


毎日やっているだけでは、上達しない

で、冒頭の言葉に戻りますが、

「箸は、何十年も使っているが、使い方は上達していない」

という言葉に、ハッとさせられました。


我々日本人は、箸を毎日のように使っていますが、ある日気が付いたら、以前つまめなかったゴマがつまめるようになっていた、塩粒までつまめるようになっていた

...ということはありません。


たとえば我々日本人は、子どもの時に箸の使い方を覚えますが、一旦使えるようになると、その後は使い方は上達しない。それこそ毎日、一年間に数百回も使っているのに、上達しない。

つまり、毎日やっていたからと言っても、能力ってヤツは必ずしも上達しないってことなんです。

人間というやつは

「これくらいでいいや」

と思った瞬間から、上達が止まってしまうもんだっていうわけです。

「もっとうまくできないか? もっとはやくできないか?」

こういう意識がないことは、上達しないんです!

そして上達するには、高い目標がないといけないんですね。

変な話、難関大学合格を目標にしているからこそ、勉強というのはできるようになるんです。

たとえば横浜にSという、9科目オール5の人しか入れないような公立高校があるんですが、それなのに東大合格者は毎年ヒト桁。

中学時代にトップクラスだった生徒が集まっているというのに、これはひどい。

これなんかも結局、自分たちにOKを出してしまって、そこに留まっているとしか、言いようがありません。

大阪府立の地域トップ校や、京都、滋賀の公立トップの高校が、毎年数十人ずつ京大に卒業生を送り込んでいるのとは対照的です。

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