ミキちゃん。
それじゃあ、前回の約束通り、今日はフェイズ3の勉強法について説明するよ。
「フェイズ3って、なんだっけ? 教えて、センセ」
フェイズ3というのは、2次試験用の勉強をするフェイズだ。
受験勉強を円滑に進めるための勉強がフェイズ1。
センター試験で、十分な点数を取るための勉強がフェイズ2。
そして、目指す大学の個別検査(2次試験)のための勉強をするのが、3番目のフェイズである<2次試験学力構築フェイズ>。つまり<フェイズ3>だ。
「よ~するに、入試本番用の勉強ってこと?」
入試本番用? うーん、ちょっと違うな。入試本番用というより、その一歩手前の、2次試験で点数を取るための基礎学力を養う勉強だね。
「2次試験で点数を取るための基礎学力?じゃあ、普段やってる勉強と同じじゃん!」
それが、ちょっと違うんだな。というのも、より合格にフォーカスするんだ。
センター試験対策までは、みんな同じだけど…
フェイズ2、すなわちセンター試験対策までは、みんなやることは同じだ。
というのも、国公立大学合格を目指すなら、みんなセンター試験を受けるわけだから。
そして私立大学しか受けない受験生の場合でも、センター試験タイプの対策をすることは大事だ。
というのもセンターレベルの問題で点数が取れると言うことは、基礎的な学力が整ってるかどうかという指標になるからね。
でもそのあとは、受験生それぞれが自分にあった勉強をしなければならない。
なぜかというと、受ける学部や学科によって、試験される科目自体違うし、問題のレベルも大学によって全然違うからね。
また同じ大学でも、合格するのに必要な点数は、学部や学科によって違うわけだから、何問問題を解けばよいかも、変わってくる。
だから今までは、学校や予備校などが組んだスケジュールに沿って、勉強してきたと思うけど、これからは1人1人志望に合わせた重み付けで勉強をする必要があるわけだ。
簡単に言うと『入試で出るとこだけ勉強する』って感じかな?
そうしないと、来春の合格はない。
というのも、もう残り時間があまりないからだ。
タテの勉強、ヨコの勉強
センター試験は、ミキちゃんも知ってるとおり、1月中旬だ。 で、センター前の6週間は、もちろんセンター対策に全力を注がねばならない。 理系のヒトなら社会、文系のヒトなら理科は、センター試験の点数が2次の点数に大きな影響を及ぼす。これらの科目は問題と解法をセットで覚えて対処することになるから、もう暗記だ。となると、準備には直前の6週間くらいは必要だ。
そうなると、12月はもうセンター試験準備でいっぱいになるので、2次試験のための勉強に集中できるのは、9月から11月までの3ヶ月間になる。
だからこれからはもう、ただのんべんだらりと勉強していると、あっという間に月日が流れて、気づいたら入試本番!…てなことになってしまう。
だからこれからの3ヶ月は、出るところだけやる。これが重要だ。
自分の受ける大学で良く出題される分野を中心に、勉強を進めていくわけだ。
理想を言えば、前半の6週間でタテの勉強。後半の6週間で、ヨコの勉強をやって欲しい。
「タテ? ヨコ? それなに?」
たとえばベクトルならベクトルばっかり、数列なら数列ばっかりやるのが、タテの勉強。
同じ単元の問題を続けて解いていくのが、タテの勉強。
そうじゃなくって、ベクトル、微積分、数列、確率などを、横断的に解いていくのが、ヨコの勉強。
つまり今日は、問題集の偶数の章の1番ばかり解く! …ってかんじで問題を解いていくのが、ヨコの勉強ってことだ。
大学入試というのは、一つの単元から何題も問題は出ないね。この辺が高校の定期テストと大きく違う点だ。
いろいろな単元から1問ずつ出題されるわけだから、タテよりもヨコの勉強の方が、より入試に近い形になる。
でも最初からヨコに勉強していくことはできないから、最初はタテに勉強するしかないんだね。
でもってタテの勉強が済んだら、横断的にランダムに問題をやって、解法を思い出すリードタイムを短くしていくわけだ。
もちろん、この時点でタテの勉強が終わっているヒトは、ヨコに勉強していけばいい。
逆に全然終わってないヒトは、タテの勉強を9週間やって、残りの3週間はヨコにやるとか、そう言う風にやればいい。
ヨコにやる勉強は、センター試験後の2次直前フェイズの先取り。だからの時点で、必ずしも6週間やる必要があるワケじゃない。
「で、ウチは何をすればいいわけ?」
本書の特徴は別解が多いこと。良問により効率良く学習できることである。1Aから3Cまでの内容になってはいるが、並び順が1A2B3Cとなっているので、文系の人も利用できる。
整数や平面幾何については確かにあまり詳しくはないが、その分野はそれぞれ深い内容を持っているので、このような理系全分野をカバーしたものには載せきれないだろう。それを学びたい人は、ある程度の覚悟を持ってそれを扱った本に取り組めばよい。弱音は吐かないこと。
高校で学ぶ数学は内容も幅広く、すべての分野を学びきるのは難しい。整数や平面幾何などは入試にでる確率が低いなら、捨てるのも手である。完璧にするのは難しいということだ。
★もっと詳しい情報を→やさしい理系数学 (河合塾SERIES)
難関大学を受けるのでなければ必要ない。
内容はもちろんハイレベル理系数学(良問のみ)。
著者は、難問をやみくもにただひたすら解くのではなく、本書で数学力(計算力、発想力、論証力、数学的センス・・長い)を磨いて欲しいと言っている。磨くのに骨が折れるが。でもそれだけ力になっているのだろう。数学で抜群の成績をおさめたい人や、苦労してでも高得点を取りたい人に。
数学が苦手な人には薦めない。余裕で解けるくらいなら数学に関しては東大、京大レベル(そのレベルでも余裕で解ける者は今の時代まれか)。やれるだけやってみましょう。もちろん、やらなくてもよい。
★もっと詳しい情報を→ハイレベル理系数学 (河合塾SERIES)
夏休みに入ると急に売り切れ続出になる本のようです。
皆さん常日頃、どこかできっちりカタをつけておかねば、と
考えておられるって事ですね。
タイトルどおり整数問題群へのアプローチの仕方を分類整理し、
吐いて捨てるほどたくさんの練習問題を掲載しています。
特に良いのは1章で、短問ですが体系的で馴らしやすいですね。
文系・理系を問わず避けて通れませんから、バイブルとして持って
おく必要のある本ですが、正直全部に目を通すのは、時間的に無理
でしょうね。
解探ともカブリがあり、1:1が定番になっている現在、そろそろ
東京出版も既刊ムック群を整理統一すべき時に来ていますよね。
もうひとこと。
最後のほうの演習、難問多いね。
とんでもないの入ってるね。
★もっと詳しい情報を→マスター・オブ・整数―大学への数学




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