年末年始の過ごし方
来春のセンター試験まで、残すところあと4週間あまりとなりました。
受験生にとって大事な、そして長いようで短い受験シーズンが、これから始まります。
けれど師走の街のにぎやかさと、屋内のぼんやりした暖房に、気がゆるみがちなのも、この季節の特徴です。
外の寒さと部屋や布団の中の暖かさが、強烈な寒暖差となる今の時期、
風邪を引いたり、
体がだるかったり、
あるいはちょっとしたことで怪我をしたり、
そういうことがよく起こります。
そんな状態でなんやかんやでボーっと過ごしていたら、いつの間にやら正月になっていて、試験まであと2週間…てな感じになる人も、結構多いでしょう。
恥ずかしながらボクなどは、毎年そんな感じでした。
受験生と言っても、世の中の中の一部です。
生活を取り巻く環境が浮かれていたら、受験生でもやっぱり浮かれます。
川の中の水が温かくなったら、その中に住む生き物もそれにあわせるように、受験生もやっぱりその温度や雰囲気に影響を受けます。
しかし世間のにぎやかさにうかうかと乗ってしまって、
「落ちたら落ちたでいいや、来年頑張ろう!」
なんて思い出したら、運の尽きです。
入試直前になって「やっぱり落ちたら大変や、頑張ろう」と思ってみても、残り時間は殆どないし、頭の方ももう怠けモードになってしまっていて、エンジンがかからなくなっています。
そして逆に「世間の雰囲気には呑まれないぞ」と、自分に厳しくするのも考え物です。
川の流れに流されないように頑張るのは、とてつもなくエネルギーを消費します。
世の中が「おめでとうございます」「あけましておめでとう」だらけの時に、自分一人が「受験だから暮れも正月もない」と無理に突っ張って、そのために食べたいものも食べず、見たいテレビも見ずに過ごしたら、正月明けにはかえって頭がボーっとしかねません。
受験のために、もうすでにいくつかの禁欲を行っているのですから、それ以上の禁欲を行うのは、逆効果なのです。
そうした反動は必ず来ますから、そういう無理な禁欲もやめておきましょう。
ではどうしたらよいのか?
一番いいのは、普段通りの生活をすることです。
が、そういうわけにも行きません。
というのも年末年始というのは、テレビもラジオも普段とは違います。
バスや列車の時刻も、休日用になっています。
ショッピングセンターの飾り付けもクリスマスやお正月向けになっています。
公共施設や図書館なども休日になることが多いので、
普段通りに過ごそうと思っても、そう簡単には、世間が許してくれません。
だから一番いい方法は、季節を先取りすることです。
私は大学に通いながら、4年半ほどスーパーでアルバイトをしていましたが、スーパーなどでは、9月にはクリスマス商品の発注、10月にはお正月商品の発注、そして11月にバレンタインデーの商品の発注をしていました。
去年の実績をふまえ、今年の状況をイメージして予想を立て、そして二ヶ月後の準備をしていたのです。
芸事の世界でも、12月にはいるとすぐに正月の準備を始め、十日頃には師匠や大師匠に年始参りに行くと言います。
京都の芸子さんや舞妓さんが、12月入ってすぐに師匠のところに挨拶にゆき、お年玉と新しい扇子などをいただく風景は、関西のテレビで毎年のようにニュースにされています。
年末や正月に大きなイベントがあるような業界では、そういう風に季節を先取りして準備するのが当たり前なのです
だから正月明けに大きなイベントがある受験生も、それに習いましょう。
年末年始の雰囲気を受け入れる側ではなくて、演出する側だと考え、早く年末を向かえ、早くお正月を過ごし、そしてそこから早く抜け出しましょう。
年末年始に、雰囲気に呑まれまいと頑張るのは、演出を受け入れる側の態度です。
そういう態度だと、どうしても後追いになってしまいます。
(演出する人)→(演出を楽しむ人)→(演出に抵抗する人)
と言う順にin-outが起こりますから、お正月の雰囲気に呑まれまいとしている人が、実は逆に雰囲気から抜け出すのに一番時間がかかるのです。
ですから、年末年始を自分で演出し、そして受験シーズンも自分で演出するくらいのつもりでなければ、受験シーズンのスタートに出遅れます。
先に年末年始の雰囲気を味わっておいて、さっさとそこから抜け出す算段をする。そういう方法が、一番いいのです。


