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アカイさんのこと
さて大学の同輩に、アカイさんという人がいた。 彼は工学部の建築学科の学生だったが、色白で背丈もそこそこ高く、ひょうひょうとした雰囲気を持つ明るい人間だった。有名人で言えば、久米宏さんとかユースケ・サンタマリアさんのような雰囲気を持った男性を想像してもらうと、何となくわかってもらえるかと思う。 「ぐふっぐふっぐふっ」という風に、夜中でも陽気に笑う人だった。...
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ヒダカ君のこと
さてその当時ボクの隣の部屋には、ヒダカ君という同輩が住んでいた。彼は理学部数学科の人間で同じクラブに在籍していたのだが、ボクの部屋がよく麻雀大会の会場になっていたので「何かと便利だ」とか言って、一回生の終わりにボクの隣の部屋へ引っ越して来ていたのだ。...
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紫色のラメ入りシャツと、ルパン三世のはくようなズボン
さて、ディスコでナンパじゃあ! とのろしを上げた二人だったが、そこはやはり遊び下手なボクらのこと。日時はすぐに決まったけど、服装にしたってダンスにしたって何をどうすれば良いのか全くよくわからない。 今なら別にクラブであろうがカラオケであろうが、下手でも「エヘヘ」と笑って楽しめばいいのだとみんな知っている。が、当時はまだ流行のステップをちゃんと覚えて行かないと、すぐに女の子に小馬鹿にされると言うウ...
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京大生のナンパ大作戦、果たしてその首尾は?
アカイさんとヒダカ君がナンパに出掛けたその夜は、さすがにみんな関心があるとみえて、早くからボクの部屋に集まっていた。そして麻雀しながら、彼らが一体どんな成果を上げて帰って来るのか、期待半分・やっかみ半分で彼らの帰りを待っていた。...
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崩れだした思惑
さて彼らは、翌週も翌々週も、同じようにディスコに通い、そしてそこで出会った彼女たちとデートを重ねていった。...
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田舎では京大なんか大学じゃない
関西では、知り合いが東大に合格したと聞いても「へぇーっなんでわざわざ東大なんか受けたん? 京大でええのに」と言われるのがオチである。それは東京に住む人間に聞いても同じ事で、京大を受けると言うと「どうして東大を受けないの?」とか「早稲田でいいじゃない?」とかなり言われるそうである。...
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弟のせい?
ヒダカ君から漏れ聞く話によると、彼の弟が東大に合格して依頼、家庭における彼の立場は少し微妙なものになっていたらしい。 それまでは周囲の者も京大に入ったヒダカ君の事を結構ホメてくれ、それなりに高く評価してくれていたのだが、それが弟が東大に合格した途端彼らは急に掌を返すように弟を持ち上げ始め、替わりにあろうことか数学科に通う優秀なヒダカ君の事を平気で低く扱うようになったと言う。 だから彼はそれを...
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たった三十分で彼岸に渡ってしまったヒダカ
当時のボクは、様々な悩みを山ほど抱え、いつも暗い顔をして歩いていた。だから生意気な宗教青年たちによく捕まって、様々な勧誘を受けることが多かった。...
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実は、別に彼女がいた
そんなわけでこの大学生二人のディスコでナンパ事件は、ヒダカ君が○○教会へ走ってしまったことで一応収束したかのように見えたのだが、実は話はそれだけでは終わらなかった。 と言うのもボクらは知らなかったのだが、アカイさんにはちゃんとした『彼女』がいたからである。 その『彼女』は、高校時代に知り合った同級生だったらしい。...
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良家の娘は、良家の男と結ばれる
それは、梅雨の合間の、少しジメジメした日の事であったらしい。大阪に住むアカイさんの『彼女』が、久し振りに彼に会いに部屋へやってきた。...
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