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キレイになった近頃の女のコたち
春は明るい季節である。分厚いコートや上着を脱いで、街を歩けば心も軽い。 大学に戻り長年にわたる受験のストレスからも解放され、この春はボクの心もさすがに軽くなった、ウキウキした。 しかしついこの間、大学に入ってやれ金がないやれ単位がとれない、八方塞がりだなどと散々苦しみのたうち回っていたような気がしていたのに、世間ではもう十六年という歳月が流れ、そしてボクはもうすっかりオジサンと化してしまって...
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キャンパスが明るくなったワケ
ボクは以前工学部に通っていたから、周囲に女のコが少なかった。 工学部では入試で物理が必修だから、女のコにはなかなか近寄り難い雰囲気があるらしく、拳法部の後輩で工学部のミズノ君にそのことを尋ねても「女なんか全然おらん」と答えた。だから、事情は昔と大して変わっていないらしい。...
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かわいい女のコが全てだった
ボクは昔から、ちょっと変わった人間だったらしく、小学生の頃からすでに「変人」と呼ばれていた。 給食では変な食べ方をするし、学級会でも変な事を言う。もちろん図工や作文なんかでも変な題材を選び、そして変な作品を作る。 だからクラスの中のお調子者たちからは「センセイ」などと呼ばれ、そして多くの弟子たちと伴にくだらない事を言ったり、訳のわからない無意味な遊びを何だかんだとやっていた。...
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高校時代に好きだった女のコのこと
ボクが通っていたのは大阪にある、とある公立の進学校であった。 しかし進学校と言ってもそこは、毎年阪大に卒業生を十人前後送り込む程度の狭い地区内でのみ有名な高校で、年に一人か二人京大の合格者を出せば上出来といった呑気な進学校であった。...
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かわいい女のコというのは、本当にかわいい
夏前の、少し遠慮がちな強い朝の陽が射す学校の、人影まばらな廊下でボクは彼女と逢った。 授業の始まるまでの数十分間という限られた時間であったが、彼女と二人きりで逢い、そしてボクは思い残すことのないように彼女に自分の気持ちを全てぶちまけた。...
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ユカリさんのこと
そういうわけで「カワイイ女のコ」というのは、男性に本能的な衝動を起こさせる何かを持ちあわせていて、多くの男性から言い寄られそして手厚い庇護のもとに生きている。 言ってみればそれはカワイイ妹のような存在であり、そして「ほおっておけないちょっとダメな娘」のような存在である。...
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なぜそんなところに住んでるんだろう?
ユカリさんは、その小さな身体のどこに、そんな元気が詰まっているのだろうかというくらい、元気な人であった。麻雀の面子を集めるために、夜な夜な都大路を車で走り回り、そして面子を揃えると夜明けまで元気に麻雀して遊ぶような、そんなタフな人だった。...
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ユカリさんが住まいを決めた驚くべき理由とは
だがしかし、やはりそれはとんでもない理由からであった。貧乏人にはとうてい思いつかないような、ゼイタクな理由からであった。...
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裕福な人間は、努力のケタが違う
ボクらが麻雀するのはたいてい夜だったから、リリィはいつもは静かに寝ていたらしい。 だからボクは彼女が犬を飼っているということに、その時まで気づかなかったのだ。...
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怪しい麻雀大会
ユカリさんの、自らの実現したい生活を実現させてしまう努力とパワーに驚いたりビックリしたりするボクだったが、ある日、突然ユカリさんから電話がかかってきた。 彼女からボクの所に直接電話がかかってくる事自体、えらく珍しいことだったから、ボクは一瞬「何事だ?」と少し身構えたのだが、しかしそれは何の事はない、ただの麻雀の誘いだった。...
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不用心? それとも社交的?
『そうすると何か? 全員がユカリさんとは知り合いなのだけど、みんな他の誰とも全く面識がないってことか? 何でこのコそんなに顔が広いねん。それに何でこのコそんなヤツらを平気で夜中に部屋に入れれるねん?』 ボクは心の中でそう思った。...
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ユカリさんを見て知った、裕福な人間の正体
だがしかし、そんなユカリさんと知り合って、鈍感なボクにもはっきりわかった事が一つだけある。それは以前にボクが何となく抱いていた「育ちの良い」というイメージが、実は全く何の根拠もない、映画やTVドラマで見ただけの想像であったと言う事だ。...
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