第1章、世の中には、いつも二通りの人間がいる

第1章、世の中には、いつも二通りの人間がいる

第1章、世の中には、いつも二通りの人間がいる記事一覧

キレイになった近頃の女のコたち

春は明るい季節である。分厚いコートや上着を脱いで、街を歩けば心も軽い。経済的な理由などから一旦は大学を中退し、35を過ぎてから再受験してようやく大学に戻ったボクは、長年にわたる受験のストレスからも解放され、この春はずっとウキウキしていた。しかしついこの十年ほど前、大学に入ってやれ金がないやれ単位がと...

キレイになった近頃の女のコたち

 

キャンパスが明るくなったワケ

ボクは以前工学部に通っていたから、周囲に女のコが少なかった。工学部では入試で物理が必修だから、女のコにはなかなか近寄り難い雰囲気があるらしい。拳法部の後輩で工学部のミズノ君に、そのことを尋ねても「女なんか全然おらん」と答えた。だから事情は昔と大して変わっていないらしい。もちろん理科系全体で女のコがい...

キャンパスが明るくなったワケ

 

かわいい女のコが全てだった

ボクは昔から、ちょっと変わった人間だったらしく、小学生の頃からすでに「変人」と呼ばれていた。給食では変な食べ方をするし、学級会でも変な事を言う。もちろん図工や作文なんかでも変な題材を選び、そして変な作品を作る。だからクラスの中のお調子者たちからは「センセイ」などと呼ばれ、そして多くの弟子たちと伴にく...

かわいい女のコが全てだった

 

高校時代に好きだった女のコのこと

ボクが通っていたのは大阪にある、とある公立の進学校であった。しかし進学校と言ってもそこは、毎年阪大に卒業生を十人前後、送り込む程度の狭い地区内でのみ有名な高校。年に一人か二人京大の合格者を出せば、上出来といった呑気な進学校であった。そんな進学校にもとびきりかわいい女のコというのはいるもので、ボクのク...

高校時代に好きだった女のコのこと

 

かわいい女のコというのは、本当にかわいい

夏前の少し遠慮がちな強い朝の陽が射す学校の、人影まばらな廊下でボクは彼女と逢った。授業の始まるまでの、数十分間という限られた時間であったが、彼女と二人きりで逢い、そしてボクは思い残すことのないように、彼女に自分の気持ちを全てぶちまけた。もちろんそれは彼女を彼氏から奪うためではなく、ただ彼女と話してみ...

かわいい女のコというのは、本当にかわいい

 

ユカリさんのこと

そういうわけで「カワイイ女のコ」というのは、男性に本能的な衝動を起こさせる、何かを持ちあわせていて、多くの男性から言い寄られ、そして手厚い庇護のもとに生きている。言ってみればそれはカワイイ妹のような存在であり、そして「ほおっておけないちょっとダメな娘」のような存在である。もちろんそういう可愛い女のコ...

ユカリさんのこと

 

なぜそんなところに住んでるんだろう?

ユカリさんはその小さな身体のどこに、そんな元気が詰まっているのだろうかというくらい、元気な人であった。麻雀の面子を集めるために、夜な夜な都大路を車で走り回り、そして面子を揃えると、夜明けまで元気に麻雀して遊ぶような、そんなタフな人だった。ボクはそれまで彼女のようなタイプの女のコというのを、間直で見た...

なぜそんなところに住んでるんだろう?

 

ユカリさんが住まいを決めた理由とは

だがしかしやはりそれは、とんでもない理由からであった。貧乏人にはとうてい思いつかないような、ゼイタクな理由からであった。その理由をボクが知ったのは、やはりユカリさんの家に行った時のことであった。いつものようにボクらが彼女の部屋で麻雀して遊んでいると、ベランダの方から「クゥーン…」という、動物の鳴き声...

ユカリさんが住まいを決めた理由とは

 

裕福な人間は、努力のケタが違う

ボクらが麻雀するのはたいてい夜だったから、リリィはいつもは静かに寝ていたらしい。だからボクは彼女が犬を飼っているということに、その時まで気づかなかったのだ。「すげーだろミチモト。ユカリさん犬飼うために車の免許とって、それでこんなとこに下宿してんだぜ!信じられないよなー」アマノ君がそう言った。「えっ?...

裕福な人間は、努力のケタが違う

 

怪しい麻雀大会

ユカリさんの自らの実現したい生活を実現させてしまう、努力とパワーに驚いたりビックリしたりするボクだったが、ある日突然ユカリさんから電話がかかってきた。彼女からボクの所に直接電話がかかってくる事自体、えらく珍しいことだったから、ボクは一瞬「何事だ?」と少し身構えたのだが、しかしそれは何の事はないただの...

怪しい麻雀大会

 

不用心? それとも社交的?

『そうすると何か?全員がユカリさんとは知り合いなのだけど、みんな他の誰とも全く面識がないってことか?何でこのコそんなに顔が広いねん。それに何でこのコそんなヤツらを、平気で夜中に部屋に入れれるねん?』ボクは心の中でそう思った。ユカリさんには高校時代からの決まった彼氏がいて、そしてやはりその彼氏も同じ大...

不用心? それとも社交的?

 

ユカリさんを見て知った、裕福な人間の正体

だがしかしそんなユカリさんと知り合って、鈍感なボクにもはっきりわかった事が一つだけある。それは以前にボクが何となく抱いていた、「育ちの良い」というイメージが、実は全く何の根拠もない、映画やTVドラマで見ただけの想像であったと言う事だ。当たり前のことであるが、裕福な家庭に育った子供というのは、子供の時...

ユカリさんを見て知った、裕福な人間の正体

 

スポンサードリンク