取引の繰り返しとナッシュ均衡
取引の繰り返しとナッシュ均衡
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組織の経済学・マレニヨム!
第069回(2001/04/02)
レントと効率性
「取引の繰り返しとナッシュ均衡」
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人間はなぜ組織を作るのか。組織の中で個人はどのように動く
のか。そして経営者と組織自体はどういう方向に自らの形態を
変えていくのか。経済学の観点から学びます。
テキストとしてポール・ミルグロム&ジョンロバーツ箸の
「組織の経済学(NTT出版)」をご用意下さい。BNは↓
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横浜は雪だ、、、寒い、、、
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取引の繰り返しとナッシュ均衡
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■信頼ゲーム(再掲)
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{表1} (意志決定者)
信頼に応える。 信頼を裏切る。
(委託者)
委託する。 V,V -L,V+G
委託しない。 0,0 0,0
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■取引の繰り返しとナッシュ均衡
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意志決定者(取引に応じる者、あるいは注文を受けて仕事などを
代行する者)が、委託者の信頼に応じるかそれとも裏切るか、と言
ったことは、意志決定者が裏切りによって得られる利益V+Gの大
きさによって相当影響を受けるだろうと考えられる。
たとえばモラルハザードなどや情報流出などの裏切りによって得
られる利益Gが相当大きければ、仕事を依頼しても相手が裏切る確
率が高くなる。
一回こっきりの取引であれば、それは当然である。
一回こっきりの取引で、そのあと相手ともう一生顔も合わさない
ような場合で、しかも裏切りや不誠実によって得られる利益が莫大
なら、特にそうであろう。
たとえば戦時下の略奪や虐殺などは、恐らく後々のことなど考え
ていない行動であり、有史以来何千年もの間戦争を続けてきた中国
などでは「略奪と虐殺」が当たり前であったという。
だが取引が一回こっきりでなかった場合や、取引の様子が他の者
に知られるような状況では、話が変わる。
たった一度だけの取引でなかったり、他にも同様の取引を他の者
と行うような「継続的な取引」を行う場合、利益Vの取引をN回行
ったときに NV>G となるような場合であれば、裏切るより信
頼に応じる方が受け取る総利益合計は大きくなる。
そうなると、意志決定者は裏切らず誠実に振る舞う確率が大きく
なるだろう。
この場合、委託者は委託を引っ込めることで利益は増えないし、
意志決定者は委託者を裏切ることによってGを得てもそれ以降はV
を得られなくなるから、利益はそれ以上増えない。
ゲームの理論では、双方が何か別の行動を起こしても自分の利益
を増やせない状態のことを「ナッシュ均衡」と呼んでいる。
ナッシュ均衡時には
1)ゲームの全てのプレイヤーがその均衡状態を予想し、
2)その予想が現実に正しく
3)その予想をもとに各プレイヤーが最適行動をとる
という状態ができあがるが、しかし均衡点が一つに決まるというわ
けではない
今のゲームにおいてもVLGの組み合わせによっては
「委託者は常に委託し、意志決定者は常に信頼に応える」
「意志決定者は常に信頼を裏切り、委託者は常に委託しない」
「V>Lであれば委託者は何回かに一度は委託し、意志決定者は何
回に一回は裏切る」
という三つの均衡点ができあがる。
「誠実であるという評判」というのは、不特定の顧客に仕事を委託
してもらうための有利な材料であり、その評判を維持するために信
頼を裏切らないという行動が選択される。
そういう評判はまた、契約時におけるこまごまとした契約を結ぶ
コストや調査費用を軽減する。
「良い評判」は取引相手を確保する貴重な財産である。
(つづく)
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今週の・・・
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ゲームの理論、、、勉強するだけの暇がないなあ、、、
勉強したいなあ、、、
