利子率とIS曲線

利子率とIS曲線

利子率:rと計画投資:I(r)

 

 投資は利子率rの関数であると考えられる。

 

 利子率が高いとき、人々はわざわざ危険な投資などしない。銀行
に預けておいた方が投資するより安全だし利回りも大きい。

 

 一方利子率が低いとき、人々は銀行から金を借りて事業を行う方
が儲かる。自分で事業を行わなくとも投資する方が利回りがよい。

 

 そう言うわけで投資Iと利子率rの関係は「逆相関」の関係にあ
ることが予想される。

 

 そしてさらに利子率rが高いと計画される投資も減ることが予想
される。計画投資をI=I(r)とするともちろん「逆相関」になる。

 

 

1)利子率の上昇
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 利子率rがΔr分だけ上昇すると、計画投資水準IはΔIだけ減
少することになる。

 

 計画支出:E=C(Y−T)+I+G 
であるからEもΔIだけ減り、ケインジアンの交差図から均衡産出
水準Y(GDP)も減る。

 

 その結果、利子率rと総生産Yは「逆相関」であることになる。
 つまり「利子率が高くなるとGDPが減る」。

 


政府購入の変化

 

2)政府購入の変化
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 政府が政府購入GをΔGだけ増やすと、計画支出曲線は上にシフ
トする。

 

 乗数効果は消費性向をMPCとすると
 ΔY/ΔG = 1/(1−MPC)
だから、政府購入がΔGだけ増えるとGDPは1/(1−MPC)
だけ増加するが、このとき「利子率rは変化しない」から、その分
IS曲線は右にシフトすることになる。

 

利子率r
 |
 | \  \
 |  \  \
r|………\―→\
 |    \  \
 |     \  \
 |      \  \IS曲線
 |
  ――――――――――――Y(所得・産出)
      y→→y+Δy

 

 

 だがIS曲線というのは実は何も決定しない。
 ただのrとYの関係を示す関数である。

 

 

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          今週のまとめ

 

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 計画支出:E=C(Y−T)+I+G
 均衡水準:Y=E

 

・利子率rは、計画投資水準Iに影響を与える。
 rが高くなれば投資水準Iは下がり、その結果産出水準Yが下が
る。その関係を示すのがIS曲線である。
 IS曲線はrとYの逆相関関数である。

 

・政府購入Gの増減はIS曲線をシフトさせる。
 政府が政府購入Gを増減させても直接利子率を変化させることは
ない(?注)ので、IS曲線を平行移動させる
 政府が政府購入を増やしたり減税を行うと計画支出曲線は上にシ
フトするのでGDP(所得・産出)の均衡点が上昇して国内所得が
増える。

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